今回が初投稿となります風の谷の名無しさんと言います。
先日あめふらしニョロトノが解禁され、育成しようと思いましたが育成論が殆ど無かったので参考になればと思い僭越ながら本稿を書かせて頂きました。
・本育成論は6Vを前提として設定しています。ケースに応じてそれぞれ調整して下さい。
・ルールはBWで主流の見せ合い6→3を想定しています。
・この育成論ではHP攻撃防御特攻特防素早さをそれぞれHABCDSと表記しております。
- ニョロトノ概要
ニョロボンと分岐進化する水単ポケモン。
合計種族値は500と悪くはないものの突出した性能や特徴が無くほぼミロカロス、ラプラスのマイナーチェンジのような存在で、第4世代までは使用者はほぼ皆無と言っても過言ではない状況でした。
しかし、夢特性あめふらしの習得によって一躍脚光を浴びる事に。
これまで禁止級伝説のカイオーガしか出来なかった永続雨を通常ルール下でも発動させる事が可能になり、これにより今までターンと技スペースを消費して降らせていた雨を手軽に使えるようになりました。
雨によりニョロトノ自身の決定力も上がりますがパワー不足は否めませんのであくまで補助役と割り切った方が良さそうです。
- 性格&努力値
パターン1
性格は控えめです。
穏やかだとCに相当努力値を割かなくてはならなくなるためこの調整は出来ません。
先発によるタイマンを想定した努力値振りとなっています。
こちらは実数値H181-D165珠ラティめざ炎確定耐えナットレイを意識しています。
努力値:252-×-44-100-84-28
実数値:197-×-101-135-131-94
素早さ:実数値H187D133グロス抜き調整
パターン2
性格は控え目です。
図太いにするより実数値で1高くできます。
こちらは火力を確定数が変わらない下限ぎりぎりまで引き下げ耐久を伸ばした型です。
この型の利点はバンギは先手後手どちらでも、ノオーはこちらが先手なら技が外れない限りタイマンで勝てるという事です。ノオーに対し後手になってしまった場合は、タイマンで勝つ事は難しくなりますが、雨を降らせるという役目は果たせているのでそのまま交代すれば問題ないです。
安定性を求めるならこちらを。
努力値:252-×-132-20-84-20
実数値:197-×-112-124-131-93
パターン3
こちらも性格は控え目です。
パターン2を環境に合わせて多少調整し直した物です。
ナットレイの流行に合わせて眼鏡ラティが減りめざ炎持ち珠ラティが増えたので特殊耐久を珠ラティの雷確定耐え(眼鏡流星を高乱数耐え)まで下げ、火力を209ガブを帯込みで確1に出来るようにした物です。
努力値:252-×-132-52-60-12
実数値:197-×-112-128-128-92
パターン4
性格は穏やかです。
こちらは定数ダメを最小にし、鉢巻きガブ逆鱗、眼鏡ラティ流星群などを確定耐え出来るように調整してあります。
ジバコイルの10万が低乱数になるなどパターン2より若干耐久が落ちますが基本的にはほぼ同水準です。
努力値:204-×-156-108-12-28
実数値:191-×-115-124-134-94
Sはグロスか天候変化のどちらを優先するかで調整して下さい。
天候変化を優先するなら冷静を採用しても問題は無いでしょう。
- 技考察
確定技はハイドロポンプと冷凍ビーム、残り二つは選択肢となっています。
ハイドロポンプ
タイプ一致であり必須技。
能力が低めのニョロトノでは波乗りではいささか火力不足なのでこちらを。
冷凍ビーム
非常に優秀な技。
弱点である草を牽制でき、竜に大ダメージを与えられます。
気合玉
天候を上書きしてくるバンギラスやユキノオーに刺さります。
ちなみにバンギラスの場合こちらの方が遅ければ雨ハイドロで確定1です。
(割合:117.8〜139.1%)
催眠術
うまく眠らせられれば非常に楽になりますが、今作で命中、持続共に弱体化したようなので使い勝手はあまり良くないかもしれません。
アンコール
相手の行動を縛る技。
できれば自分より遅い相手に後出しして使いたいです。
今作で持続が3ターン固定になりましたが逆に動きやすくなったとも言えます。
どくどく
後続の決定力補助や再生回復の居座り型に刺さるとおいしいです。
ただし、思考停止で撃ったりしているとヘラなどの根性持ちに刺さって大変な事になったりもするので気をつけて下さい。
めざめるパワー草/電気
草はルンパッパがいれば必要ありません。
電気はギャラドスピンポイントです。どうしてもこいつで対処したい場合は考慮します。
マッドショット
相手の素早さを一段階下げる技。
教え技である凍える風が使えないので候補に入ります。
電気を呼びますがサンダーや水ロトム、ラティなどは浮いているので撃つタイミングは注意した方が良いです。
滅びの歌
居座り型の耐久を流すのに使えます。
どくどくとの違いは身代わりを貫通する事とより流し圧力が高い事です。
そのためラキグライ対策などで用いても良いでしょう。
- 持ち物考察
達人の帯
今回はこれを採用します。
反動が無く、弱点を突けば威力が1.2倍になるといううまく読めればとても頼りになる道具です。
拘りメガネ
言わずと知れた高火力アイテム。
その使い勝手の高さ故にパーティ内でも誰に持たせるか非常に悩む代物です。
ニョロトノに持たせるには少々もったいないので本当に必要なかった場合のみ持たせましょう。
オボンのみ
後出しから繰り出す場合は重宝します。
ただ、現環境は高火力持ちが多いのでニョロトノの性能で十分な後出しが出来るかは難しいところです。
各種ジュエル
使い切りで技の威力を1.5倍に上げてくれる新アイテムです。
これによりラティオスがより動きやすくなったりとなかなか有用なアイテムですが今回は必要ありません。
この型に持たせても確定数が変わる相手は少なく、あまり意味がないからです。
もし持たせるならバンギ・ナットレイ用に格闘ジュエルでしょうか。
その場合は他の確定数が変わるので耐久から多少削ってC148振りに調整し直して下さい。
- ダメージ計算
以下に与ダメ及び被ダメを記載します。
これらのダメージは全て達人の帯による補正がかかっています。
ダメージ計算にはポケモンの館様のツールを使用しています。
・与ダメ
パターン1
冷凍ビーム
201ガブ確定1 割合:111.4〜131.3%
無振りラティオスを確定2 58.3〜69.2%
H191D112サザンドラを確定2 割合:54.9〜64.9%
パターン2
201ガブ確定1 割合:101.4〜119.4%
無振りラティオスを確定2 割合:53.2〜62.8%
H191D112サザンドラを確定2 割合:50.2〜59.6%
パターン3
209ガブ確定1 割合:100.4〜118.6%
以下省略
ハイドロポンプ(雨時)
パターン1
H187D133メタグロスを確定2 割合:54.5〜64.7%
無補正HDシュバルゴを高乱数2 割合:49.1〜58.1%
HDカバルドン確定2(非雨時) 割合:82.7〜97.6%
パターン2
H187D133メタグロスを確定2 割合:50.8〜59.8%
HDカバルドン確定2(非雨時) 割合:75.8〜89.3%
気合玉
パターン1
HDユキノオー確定2(特化で高乱数2) 割合:54.8〜64.9%
珠ラティめざ炎確定耐えナットレイ確定2 割合:50.2〜59.6%
H252エンペルト確定2 割合:63.8〜75.3%
H252D36バンギラス砂嵐時確定2 割合:78.7〜92.7%
パターン2
HDユキノオー高乱数2 割合:49.7〜58.8%
珠ラティめざ炎確定耐えナットレイ乱数2 割合:45.8〜54.1%
H252エンペルト確定2 割合:59.1〜70.1%
H252D36バンギラス砂嵐時確定2 割合:71.9〜85%
パターン3
HDユキノオー確定2 割合:52.2〜61.9%
以下省略
・被ダメ
物理耐久
パターン1
A252鉢巻きガブリアス地震確定2 割合:77.6〜91.8%
鉢巻き201ガブ逆鱗確定2 割合:83.7〜98.9%
補正ありA252鉢巻きバンギラスストーンエッジ低乱数1 割合:86.8〜102.5%
補正ありA252鉢巻きグロス思念の頭突き確定2 割合:70〜82.7%
実数値A178グロスプレートコメパン乱数3 割合:29.9〜35.5%
A4振りナットレイパワーウィップ確定2 割合:80.2〜94.4%
A252珠ゴウカザルインファイト確定2 割合:69〜81.2%
A無振りカバルドンじしん確定3 割合:37.5〜44.6%
パターン2
A252鉢巻きガブリアス逆鱗確定2 割合:83.7〜98.9%
実数値A178グロスプレートコメパン確定4 割合:26.9〜31.9%
補正ありA252鉢巻きバンギストーンエッジ確定2(砂嵐込み) 割合:79.1〜93.4%
以下パターン1と確定数に変化無しなので割愛
特殊耐久
臆病メガネラティオス流星群確定2 割合:83.7〜98.9%
C252控えめメガネシャンデラシャドーボール確定2 割合:57.8〜68.5%
C252控えめメガネシャンデラ大文字確定5(雨時) 割合:20.8〜24.8%
舞1積みウルガモス虫のさざめき確定2 割合:55.3〜65.4%
C252控えめジバコイル10万ボルト確定2 割合:83.7〜98.9%
C252控えめ珠カイリュー雷確定2 割合:76.6〜90.3%
C252控えめユキノオー草結び(威力60)低乱数2(霰で高乱数2) 割合:42.6〜50.2%
※1ダメージ計算式調査計算機9及びダメージ計算機 JS-4BWによるとC252控えめユキノオー草結びは確定3になる模様 割合:41.6〜49.7%
※2後手になった場合天候は雨になるため霰を考慮する必要は薄いです。
パターン3
C252控えめユキノオー草結び低乱数2 割合:43.6〜51.7%
C248珠ラティオス雷確定2 割合:84.2〜99.4%
C252眼鏡ラティオス流星群低乱数2 割合:85.7〜101%
C252控えめ珠カイリュー雷確定2 割合:78.1〜92.3%
- 立ち回り
先発あめふらし、もしくは鋼炎に後出しで繰り出します。
今回の調整では先発に多いポケモンを意識し耐久を高めているのである程度強気に出る事が出来ます。
特に、ガブリアスは拘ってればニョロトノだけで確殺、襷でも致命傷まで持ち込めるので雨パの後続なら簡単に処理できます。
水に役割を持ちやすいラティオスやサザンドラもうまく交代を読めれば処理する事が出来ます。
しかし、決してステータスが高い訳ではないのであくまで補助中心に動き、安易にドロポンを撃ったりしないよう注意して下さい。
水氷格闘の範囲はかなり広いので見せ合い時に何が出てくるかしっかり見極めるのが重要です。
特に、達人の帯を使用していると弱点を突けるかどうかで大きく能力が変わるので読みに大きく左右される事になります。
まああめふらしは出回り始めたばかりですのでしばらくは油断して突っ込んでくる奴も多いと思いますが。
パターン1とパターン2はそこまで性能差はないのでナットレイとA252鉢巻きガブリアス&バンギラスのどちらを強く意識しているか好みで選んで下さい。
・使用した感想
両パターンを育成し、ランダムバトルで試運転したところナットレイが出てくる場面が少なくパターン2の方が活躍する場合が多かったです。
パターン1が意識しているナットレイは見せ合い時にパーティにヘラクロスを組み込んでおいたので選出率が減少したのだと思われます。
よってパーティ内でナットレイ対策が確立されている場合はパターン2の方がオススメです。
パーティ全体でナットレイを意識したい場合はパターン1を採用して下さい。
また、対天候ポケですが比較的安定して相手に出来たと思います。天候によって素早さが分かるので、技が外れなければ競り負けるケースはありませんでした。
対ノオーの場合はウッドハンマーを使われると厳しいのですが、襷を採用しているが故に反動を嫌ってか、物理型とは遭遇しませんでした。
私の感覚ですが、現環境では物理型ノオーは少ないようなのでノオーが相手でもそれなりの立ち回りは出来るようです。
パターン3はパターン2で確一に出来ないガブリアスに遭遇したので追加しました。参考にして頂けると幸いです。
考察は以上です。
初めての投稿なので拙い部分も多々あると思いますがお役に立てれば光栄です。
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