今回はダイケンキです。
PPPでリクをもらったので投稿します。
HP・攻撃・防御・特攻・特防・素早さ=H,A,B,C,D,S
Lv50,個体値MAXを想定。計算はトレーナー天国のツールです。
- 差別化
ダイケンキの育成論を考えるにあたって、まず必要なのが他の水ポケとの差別化です。
両刀可能な種族値を持っていますが、言い換えれば中途半端ということでもあり、意識しなければならないポケモンが出てきます。
前置きなので読み飛ばして頂いても結構ですが、この育成論で最も大事な所でもあるので目を通して頂けると幸いです。
- 比較
ダイケンキ H95 A100 B85 C108 D70 S70
カメックス H79 A83 B100 C85 D105 S78
オーダイル H85 A105 B100 C79 D83 S78
ラグラージ H100 A110 B90 C85 D90 S60
エンペルト H84 A86 B88 C111 D101 S60
差別化するにあたって、必要な要素は
1. 特性
2. 能力
3. 技
4. 役割範囲、タイマン性能
などです。
1.
全員激流なのでここでの差別化は不可。
2.
ダイケンキをAに特化させてもオーダイル、
ラグラージに負けていて、Cに特化させてもエンペルトに
負けているのでどちら付かずですね。
このままではこれをやらせるにはコイツが良いということになりかねません。
差別化のためには両刀を視野に入れる必要があります。
3.
技での差別化とは、ライバルが覚えなくて実用性のある技を持たせることで
差別化を図ることです。
ダイケンキの能力はA<C、水技の最高打点はハイドロポンプ(ハイドロカノンは除外)なので、特殊ベース、相性補完の冷凍ビームは必須、先制技のアクジェもタイマンが重視される63では入れたいところ。
基本構成はドロポン/冷凍ビーム/アクジェ/選択技←ここの技で差別化
この構成で一番意識するべきポケモンはエンペルトです。
ダイケンキが覚える技で実用的なものを挙げると
アクアジェット、メガホーン、アンコールがあります。
エンペルトはメガホーン、アンコールを覚えません。
つまりメガホーンかアンコールを入れれば差別化は可能です。
メガホーンとアンコールの有用性を比べると、メガホーンは両刀可能なダイケンキに合っていると思えます。ダイケンキの被役割対象である、ラティオス、スターミー、ユキノオーに刺さります。
アンコールも有用な技。相手の補助技、積み技を縛れるのはいいですが、ダイケンキは素早さが高くないので、後出しから縛るということがしにくいです。
エルフーンやアギルダーなどのアンコール使いが強いのは、ほぼ確実に後出しから技を縛ることが出来、後出しされた相手に強い交代強制力を持たせることが出来るからです。
対面で補助、積みを読んで後攻アンコールで縛ることが出来るのはいいですが、やはり使いどころが限定されてしまうかと思います。
これらを考え、今回はダイケンキにメガホーンを持たせてみます。
技構成はドロポン/冷凍B/アクジェ/メガホ
ここで、メガホは被役割対象に向けた技だと言いました。しかし、エンペルトも被役割対象を流せる欠伸を覚えます(技スペがあるとかはとりあえず置いといて)。これではエンペルトとの差別化は微妙なので4で出来る限り差別化していく必要があります。
4.
役割(=後出しから勝てる)範囲やタイマン性能が違えば、採用理由も違ってくるのでそこで差別化を図れます。後出しに重要なのがタイプ相性です。
エンペルト
無効:毒
半減:無飛水岩虫霊超悪竜
1/4:鋼氷
等倍:炎草
抜群:電闘地
ダイケンキ
半減:水炎氷鋼
等倍:無闘飛岩地虫毒超霊悪竜
抜群:草電
半減以下が多いエンペルトの方が繰り出せる範囲が広いですね。このままではタイプ耐性は劣化となってしまうのですが、注目したいのは炎をエンぺ等倍、ダイケンキ半減、闘地をエンペ抜群、ダイケンキ等倍という点。
エンペルトは本来役割を持てる炎等倍、メジャータイプの闘地が抜群なのが痛いですね(ただしシュカエンペは竜、地面とのタイマン性能が補われています)。ダイケンキはそこで勝っているのでこれらのタイプを使うポケモンへの後出しやタイマンを意識して調整していくのがいいと思われます。
具体的にはゴウカザル、ヒードラン、ヒヒダルマ、ガブリアス、オノノクス、ヘラクロス、バンギラスなどです。
あとはメガホが刺さり呼び込む相手の中でも決定力の高いラティオスもそうですね。
まとめると
エンペルトとは炎への役割の厚さ、闘ポケなどのタイマン性能の差で差別化を図っていきます。
・・・カメックスェ...という方がいるかもしれませんねwカメックスとは火力で差別化が出来ているのでそれで十分ですね。実は差別化が一番難しいのはカメックスだと思います。欠伸はエンペやラグも覚えますし、スピンは63では需要が殆どないですからね。。
- 性格&努力値
- A.うっかりや H252 A52 B84 C116 S4
A:メガホーン→アクアジェットで6振りラティオスをほぼ確定
B:意地っ張りA252鉢巻きヘラクロスのインファイト確定耐え
C:残り
たつじんの帯を持たせる場合の配分です。
性格は特攻↑特防↓のうっかりやです。メインはハイドロポンプなのでCに補正を掛けます。Dを下降にしているのはそこしか切る場所がなかったからです。70族より下から先制されるのはイタイのでSは下げられません。Dが下がってもCS帯スターミーの10まん位は確定で耐えることが出来、仮想敵からの確数が大して変わらないことを考慮し妥協しています。
調整を弄る場合はBから割いてください。Aはラティを意識しているので切りたくないです。耐久のラインを陽気鉢巻きガブの逆鱗耐えや201鉢巻きガブの逆鱗耐えなどに下げて、他に回して下さい。
- B.うっかりや H252 A4 B84 C164 S4
こちらは雫プレート、神秘の雫を持たせる場合の配分です。
メガホ→アクジェでラティを処理できなくなるので、Aを切りCに回しています。BCに回す分をSに割いてもいいです。
単純な火力が上がるので相手への負担を意識するならこれが良いと思います。
A無振りでもメガホのダメは
無振りラティオス 70.9%〜83.8%
〃スターミー 77%〜91.8%
〃ユキノオー 70.3%〜83.6%
雫ドロポンのダメが
無振りラティオス 32.9%〜38.7%
〃スターミー 46.6%〜55.5%
〃ユキノオー 38.1%〜45.4%
1サイクル目でメガホを当てておくと、
2サイクル目のドロポンで仕留めることが出来ます。
つまり2サイクル目においてこれら3匹はドロポンに対して後出しすることが出来なくなる=ドロポンの一貫性が増すということになります。
耐久調整をしてて仕留めきれない場合でもアクジェでトドメを刺せますね。
1サイクル目で引っ込めるので上記のポケモンに役割を持てるポケモンが欲しいです。オススメはナットレイ、シュバルゴ。上記3匹全てに役割を持てます(ただし役割破壊のめざパ炎に注意)。
ちなみにAの構成に比べて竜に対する冷凍Bのダメが減りますが、確数に影響が出るのはオノノクスのみです(201ガブは確1)。
構築の段階で上記のポケモンの対策を厚く出来ているのなら、
負担重視のこの配分が使いやすいかと思います。
なぜ耐久調整をするのかというと、タイマン性能を高めたり役割を持てる範囲を広げる目的があります。初見殺しのリスクを減らしたり、役割を完全に分散させずにある程度被せてやることによりパーティの連動性を高める目的があります。
水御三家特有の激流を持っているので上手く発動圏内に収まるように調整することにより、倒せる敵も出てきます。
両刀ということで要求される個体値も高くなりますが、物理耐久のラインを下げたり、Bの配分ではラティをメガホ→ドロポンで高乱数くらいまで下げても十分機能するので色々調整してみてくださいね。
- 持ちもの
- たつじんのおび
Aの攻撃面は帯込みの調整なのでこれ確定で。
- しずくプレートorしんぴのしずく
Bの配分の場合の持ちものです。
- 技
【確定技】
- ハイドロポンプ
メインウェポン。上手くHPを削り激流状態に出来ればかなりの威力。
サザンドラ、ラティ、草ポケが相手の手もちにいるときは簡単に撃たない方がいいです。
- れいとうビーム
草、竜ポケに。竜ポケを流す意識ならテールでも良さげですが、遂行速度を意識してれいとうビームです。
- アクアジェット
タイマン性能の増強。遂行速度を逆転できるので撃ち勝てる相手が増えます。
- メガホーン
今回の型のミソ。ラティオス、スターミー、ユキノオーへの遂行速度はエンペルトより上。誘う相手にもそこそこ一貫してます。
候補から外れた技たち
つじぎり
ブルンゲルを斬ったとこでどうにもなりませぬ
リベンジ
ナットレイを殴ったとこでどうにもなりませぬ
エアスラッシュ
ヘラに当たれば確1です。いらないですねw
- 立ち回り・構築
基本は炎・鋼ポケ中心に繰り出して遂行していきます。
物理ATとのタイマンに強い仕様にしているので、場合によって温存しておくプレイングもしていきましょう。
ダイケンキを使うに当たって重要なポイントは交換読み交換。
ダイケンキのアクジェは読まれやすいので、例えばラティオスにメガホ→アクジェ→相手は○○に入れ替えた!となるとアド損をしてしまうので、アクジェのタイミングで交換することにより一気に試合の流れをつかみます。
これは先制技持ちのポケモンみんなに言えることですが、出来るようになってくると実用性が増しますね。
構築については、ガブリアスやオノノクスの逆鱗に後出し出来たり、シュカを持たせればタイマンもこなせるエンペルトに比べると対竜性能に劣るので、竜対策を厚くしておくことや、草結びを持てないのでブルンゲル、スイクンなどが寄ってくるのでそれらを対処できるポケモンを入れることが重要です。
- 仮想敵
具体的な仮想敵と立ち回りを載せます
参考程度に見てください
上が被ダメ、下が与ダメ
与ダメは帯込みで計算
確定欄の構成で計算
- 無邪気CSゴウカザル@襷
インファ 35.6%〜42%
大文字 32.1%〜38.1%
ドロポン 186.7%〜219.8%
アクジェ 51.6%〜60.9%
特に問題はないです。ドロポン×2orアクジェ2発でも落とせます。
- 臆病CSヒードラン@風船
大文字 37.6%〜44.5%
竜波動 37.6%〜44.5%
ドロポン 122.8%〜144.5%
アクジェ 28.9%〜33.7%
ヒドラも問題は無いですね。
- 意地っ張りASヒヒダルマ@スカーフ
フレアドライブ 39.6%〜46.5%
馬鹿力 41%〜48.5%
ハイドロポンプ 187.7%〜223.3%
アクジェ 51.1%〜61.1%
ダルマもいけますね。
- 臆病CSウルガモス@ラム
大文字 38.6%〜45.5%
虫のさざめき 58.4%〜68.8%
ドロポン 127.5%〜151.2%
アクジェ 52.5%〜61.2%
文字→さざめきで乱数なので後出しは厳しいです。他に任せた方がいいですね。
シャンデラも同じです。
- 臆病CSラティオス@眼鏡or珠
メガホ 88.4%〜105.1%
冷凍B 61.5%〜73%
アクジェ 9.6%〜11.5%
ラティオスが交代で来た想定です。
ラティオスのHPは156、メガホのダメは138~164、アクジェが15~18なので、メガホで138~140のラインを引かなければ確定で処理。
- 臆病CSスターミー@帯
10まんボルト 80.1%〜95%
メガホ 97.7%〜115.5%
アクジェ 10.3%〜12.5%
対面でも撃ち勝てる可能性があります。耐久調整していなければメガホで高乱数1。
耐久調整をしている場合もメガホ→アクジェで仕留めれる可能性が高め。
珠だと10まんで低乱1にされますが、メガホ+珠ダメで確定で落ちます。
- おっとりCSユキノオー@襷
草結び 87.1%〜103.9%
メガホ 87.1%〜103.9%
アクジェ 10.8%〜13.2%
ユキノオーが交代で来た想定です。
ユキノオーのHPが166、メガホのダメが146~172、アクジェが18~22なので、メガホで146~147を引かなければ確定。
HA@カゴのテンプレノオーもSで勝っているのでメガホ→メガホで処理できます。
- 意地っ張りHAヘラクロス@鉢巻
インファ 83.6%〜99.5%
エッジ 47%〜55.4%
ドロポン 49.7%〜59.3%
激流ドロポン 73.7%〜87.1%
アクジェ 16.5%〜19.7%
激流アクジェ 24.5%〜29.4%
後出しされたときにドロポンを当てていれば狩れます。
対面でインファ、メガホを撃ってくれれば、
激流ドロポン→アクジェで落とせる可能性が高いです。
特にインファを撃ってくれれば耐久が下降するので激流ドロポンで確1圏内です。
- 陽気ASガブリアス@鉢巻
逆鱗 79.2%〜93.5%
地震 65.8%〜77.7%
エッジ 44%〜51.9%
冷凍B 142%〜168.3%
エッジを読めば後出し出来るかもです。201鉢巻きならエッジ確定2耐え。
リスクは高いですけどね。襷ガブも冷凍B→アクジェで処理。
- 陽気ASオノノクス@ラム
逆鱗 57.9%〜68.3%
1積み逆鱗 86.1%〜101.4%(12.5%)
地震 32.1%〜38.1%
1積み地震 48%〜56.9%
冷凍B 99.3%〜117.8%
1積み逆鱗も高確率で耐えるので竜舞読みで出ることで、
冷凍Bで返り討ちに出来ます。
地震→逆鱗は乱数なので、地震読みの後出しは微妙な所です。
- 意地っ張りADドサイドン@鉢巻
エッジ 75.7%〜89.6%
地震 75.7%〜89.6%
メガホ 60.8%〜71.7%
ドロポン 186.3%〜222.6%
アクジェ 37.8%〜44.2%
1回は流せますね。
ちなみにS極振りだと実数値92となり、
確定欄の努力値だと抜かれることは覚えておいた方が良いかもしれません。
- 意地っ張りASハッサム@鉢巻
虫食い 65.3%〜77.2%←高確率で激流発動
バレパン 21.7%〜25.7%
馬鹿力 57.9%〜68.3%→38.6%〜45.5%
ドロポン 73.1%〜86.8%
激流ドロポン 110.3%〜130.3%
アクジェ 17.2%〜20.6%
激流アクジェ 24.8%〜29.6%
バレパン読みでなら後出しが効きます。
激流が発動すればドロポンで確1。
- 意地っ張りHAメタグロス@プレート
コメットP 29.2%〜34.6%
地震 33.1%〜39.1%
雷P 49.5%〜58.4%
大爆発 81.1%〜96%
ドロポン 51.8%〜61.4%
激流ドロポン 77.5%〜91.9%
アクジェ 10.1%〜12.8%
激流アクジェ 16%〜19.2%
雷P、爆発持ちで無ければ
後出しからのドロポン2発で狩れます。
- 追い討ちバンギラス@鉢巻
噛み砕く 56.4%〜66.8%←砂ダメ込みで乱数で激流発動
エッジ 70.2%〜83.1%
地震 47%〜55.4%
ドロポン 66.9%〜79.6%
激流ドロポン 99%〜117.4%
アクジェ 26.2%〜32%
激流アクジェ 38.8%〜46.6%
エッジで出ると激流発動。
激流ドロポンでほぼ確殺。
- 修正履歴
Blueさん感謝します
考察は以上です。
ここまで見ていただきありがとうございました。