影踏みゴチルゼルの開拓があまり進んでいないため、今回はゴチルゼルの型で恐らく2番目に有名なスカーフを持たせたゴチルゼルについて投稿します。
- ゴチルゼルについて
ソーナンス系統の専用特性であった影踏みが解禁され一気に強化されたポケモンです。
間違いなく強いのですが、入手難易度のせいかあまりレートでも見かけることはないです。
現在育成論に投稿されている影踏みゴチルゼルは、瞑想等を積んでゴチルゼル自身がエースとなる型ですが、今回はスカーフを持たせることによって、サポート性能、タイマン性能、ロック性能を強化させたゴチルゼルを紹介します。
- 個体値は6V理想個体とします。
- トレーナー天国様のダメージ計算機を用いています。
- 性格
おくびょうorひかえめ
控え目ではSに全振りしても108属すら抜けないため基本的には臆病ですが、控え目の利点も多少あるためどちらかとします。利点については後述します。以下臆病を前提として話をすすめます。
- 特性
影踏み
影踏み確定で。
スカーフゴチルゼルは進撃の虚人様の育成論が既にありますが、あちらはおみとおしを重視したゴチルゼルであるため全くの別物となります。
- 努力値配分
個体値はめざ氷理想個体である31-2-30-31-31-31とします。
H44 C252 S212
実数値 H151 A× B115 C147 D130 S123
H:50ダメージ3耐え
B:力尽くA特化珠ローブシンの冷凍or雷パンチ+マッハパンチ+天候ダメを確定耐え
(58.2%〜69.5%+17.8%〜21.1%)
無補正A252マンムーの地震+氷の礫を確定耐え(59.6%〜70.1%+23.8%〜28.4%)
A特化ガブリアスの逆鱗+天候ダメを確定耐え(78.1%〜92%)
D:C特化眼鏡ロトムのハイドロポンプで乱数1発 (31.3%)
無補正C 252珠ラティオスの流星群で乱数1発 (75%)
S:最速115属抜き
Cはぶっぱでも足りないくらいなので全振りしています。その後Sを115属抜きに調整して余りをHに振った形になります。
CSぶっぱでも構いませんが、スカバンギは抜いたところでどうしようもないためSは妥協しています。スカバンギ抜き調整も少なからず存在するため、Sに全振りするメリットはもちろんあります。
- 技
サイコキネシス
最高火力のメインウェポン。基本的にはこの技を使います。ローブシンを確定一発にできないのが惜しいところです。性格が控え目の場合、207-86ローブシンぐらいであれば中乱数一発となります。
207-86(H212、D4振り)ローブシン 84%〜99.5% 確定2発
⇒控え目の場合92.7%〜110.1%、乱数1発(50%)
167-110(H4振り)テラキオン 80.2%〜97% 確定2発
⇒控え目の場合89.8%〜105.3%、乱数1発(37.5%)
186-80(H4振り)マンムー 50%〜59.6% 確定2発
165-105(無振り)ユキノオー 43.3%〜51.2% 低乱数2発(7.8%)
⇒控え目の場合47.2%〜56.3%、高乱数2発(78.9%)
157-127(H252振り)FCロトム 36.9%〜44.5% 確定3発
トリック
是非とも持たせたい技。夢シャンデラが解禁されていない現時点では影踏みトリックはゴチルゼルの専用技となります。
相手の交換を恐れずにスカーフを押し付けることができるほか、相手が補助技を選択していればそのポケモンは突破したも同然です。そのまま倒すのも良し、後続の起点にするのもよし。
10万ボルト
威力の高いサブウェポンです。仮想的であるエアームドへの有効打となるほか、耐久水タイプには出す機会も多いため、この技を打つ機会も多くなります。
172-90(H252振り)エアームド 68.6%〜81.3% 確定2発
201-100(H244振り)ヤドラン 52.7%〜62.6% 確定2発
207-135(H252振り)スイクン 37.6%〜45.4% 確定3発
197-120(H252振り)ニョロトノ 45.6%〜53.8% 乱数2発(34.4%)
⇒控え目の場合49.7%〜58.8%、高乱数2発 (98.4%)
193-121(H180、D4振り)ギャラドス 91.1%〜107.7% 乱数1発 (37.5%)
⇒控え目の場合99.4%〜118.1%、高乱数1発 (93.8%)
175-100(H236振り)ハッサム 30.2%〜36% 乱数3発 (41.8%)
めざめるパワー氷
竜へのダメージソースとなるほか、何よりグライオンへの有効打となります。
技を替えるとしたらこの枠になりますが、ゴチルゼルがそもそも受けループを強く意識しているポケモンであるため、めざパ氷の優先度は高くなります。
これも残念ながら177-95グライオンが中乱数止まりとなりますが、控え目にした場合確定一発をとることができます。
177-95(H212振り)グライオン 92.6%〜110.7% 乱数1発 (56.3%)
⇒控え目の場合101.6%〜122%、確定1発
184-105(H4振り)ガブリアス 82.6%〜97.8% 確定2発
⇒控え目の場合89.1%〜106.5%、乱数1発 (43.8%)
155-100(H4振り)ボルトロス 50.3%〜60.6% 確定2発
215-118(H252、D204振り)カバルドン 31.6%〜37.2% 乱数3発 (75.9%)
・追記 候補技について
コメントにていろいろな候補技を頂きましたので、簡単にですがまとめておきます。
・攻撃技
めざめるパワー炎
対応範囲をガラリと変えることができます。ナットレイ、ハッサムにいいダメージを与えられます。
175-100(H236振り)ハッサム 89.1%〜105.1% 乱数1発 (31.3%)
⇒控え目の場合98.2%〜116.5%、乱数1発 (87.5%)
181-165(補正H252D108振り)ナットレイ 53%〜64% 確定2発
(Cの個体値30で計算)
・積み技
めいそう
トリックを打った後自ら積みます。素直に後続が積んだほうがいいかも。
・後続へのサポート技
いちゃもん
相手を拘らせていちゃもんを打つと、相手の行動の2回に1回は悪あがきになります。交代しても継続するため、なまけづくりアイアントのような起点作りができます。
しんぴのまもり
状態異常技を防ぎます。神秘ナンスのような使い方ができます。
いばる
混乱させて後続に繋ぎます。
あまえる
攻撃を下げます。甘えるナンスのような使い方ができます。
でんじは
スカーフを押し付けた後電磁波を打って足と行動力を奪います。
他にもいい技があるかもしれませんが、ここらへんのカスタマイズはパーティと相談して決めてください。
- 立ち回り
基本的に種族値が低く耐性も多くないため、タイマンで勝てる相手や後出しできる相手も限られます。よって縛る相手を見極めて選出する必要があります。
・対受けループ
このポケモンが最も相性のいいパーティが受けループです。
従来の眠る瞑想ゴチルゼルはラッキーを縛ってサイクルを崩すタイプのポケモンでしたが、受けループには特殊受けとしてバンギラスが入っていることも多いので特殊受け潰しとして選出するのは安定しづらいです。
しかし、このゴチルゼルはエアームド、グライオン、ヤドラン等の物理受け潰しとしての能力にとても優れています。これらのポケモンを縛ってサイクルを崩すことが主な役割となります。グライオンにはPPが枯らされることのないよう守るのタイミングで繰り出しましょう。
・対サポート型ポケモン、耐久型ポケモン
補助技を多く使ってくるポケモンにはトリックが非常に刺さります。
カバルドンやクレセリア等のポケモンを確実に機能停止に追い込むことができたり、ソーナンス対面ではスカーフを押し付けてそのまま交換することもできます(ソーナンス側が引いてくる可能性もありますが)。
・対ローブシン
ローブシンに関しては、火炎玉型以外に対しては交代からサイコキネシスをお見舞いすることができます。根性空元気⇒マッハパンチの流れだけは耐えれません。
ローブシン狩りとしてある程度安定してはいますが、キネシスが確1ではなかったりと確実な対策ではないため、あくまでオマケ程度のものとお考えください。ソーナンスやクレセリア対策に毒を持つローブシンも出てきたため、ソーナンスよりは安定するかもしれません。
物理受けやローブシンに対して強いこと、後続へのサポート性能を持っていることからカバドリュなどと相性が良いです。襷マンムーにも対面からであれば打ち勝つことができます。
逆にラティオスやカイリュー、ハッサム等の高耐久高火力ポケモン相手には弱いです。うまく縛る相手を見極めて立ち回りましょう。
- 最後に
スカーフゴチルゼル、いかがだったでしょうか。
瞑想ゴチルゼルほどの凶悪さはありませんが、その分汎用性も高く、このゴチルゼルにしかできない面白い立ち回りができます。
拙い文章ではありますが、最後まで見てくださりありがとうございました。