今回は補完としてダブル用のニョロトノの育成論を書かせていただきます。
既存のものはサブウェイ前提なので問題ないと思います。
この育成論では非公式の略称を使用します。またHP・攻撃・防御・特攻・特防・素早さをHABCDSと表記し、論中の数値は全て実数値表記(ステータス画面で確認できる値)とします。努力値も併記したほうが良ければ、コメントにて指摘してください。
この育成論に登場するポケモンは全て理想個体前提とします。
<ダブルにおけるニョロトノ>
まずニョロトノの採用理由ですが、特性です。
そのため雨を利用した構築では必ずこいつがPTに入っています。
で、問題なのが「明確な仮想敵がほとんどいない」という点です。
隣のエース(グドラやルンパ)と範囲が丸かぶりなんです。
つまり耐久や火力の調整先の目安にしたいのがいないというのが問題になります。
バンギは範囲が丸かぶりでない(バンギはラティやクレセも見てるが、ドリュでは対応しきれない)のである程度調整先は存在すること、ノオーは種族値が足りてないので調整しないことが多いといったことから努力値ぶりは比較的迷いません。
しかし、ニョロトノは人やPT構築によって性格、努力値、持ち物、技構成まで違うことが多いポケモンです。テンプレはないと思っていただいても間違いではないです
性格
ひかえめ・おだやか・れいせいのいずれか。
火力意識の場合はひかえめ、耐久重視の場合はおだやかが多いです。
また、雨パ自体がトリルに弱い構成になりやすいので、冷静にする場合もあります。
Cが大きく欲しいと思ったら控えめに、ある程度CSが欲しい場合はおだやかにして特殊耐久に振る努力値を削るのがいいと思います。
冷静にする場合は最鈍クレセ-1程度にはSがあったほうが動かしやすいと思いますが、普通に最鈍の人もいます。
<調整>
火力
C123 雨ハイドロポンプでH185-D138メタグロスを確定2
C125 れいとうビームでH167-D110サザンドラを最低乱数2連続以外確定2
C127 れいとうビームでH187-D110サザンドラを確定2
C134 れいとうビームでH183-D105ガブリアスを確定1(砂状態のハイドロポンプでH207-D120バンギラスを最低乱数2連続以外確定2)
C137 れいとうビームでH155-D130ラティオスを確定2
れいとうビームばっかりですが、実際ニョロトノがもっとも打つ技といっても過言ではないので、この辺が目安になると思います(ハイドロポンプではなく命中安定の熱湯を入れる人も多いので、こっちの方が指標になる)。ガブリアスは耐久に振ってるのもいるのでC134はちょっと足りないかもしれないですね。C140以上にするなら素直にぶっぱでいい気がします。
耐久
H-Bライン
191-104 C182ラティオスのサイコショックを2発耐え
195-103 A190メタグロスのA2段上昇思念の頭突き耐え
196-110 A205メタグロスの思念の頭突き2発耐え
基本的にH-Bラインの調整先はメタグロス。火力や特殊耐久のあまりを振るような配分もあれば、真っ先に物理耐久を確保するような調整もあります。
個人的には特殊耐久を確保した上で、Hの実数値と相談ですかね……
H-Dライン
191-134 C182ラティオスのジュエル流星群耐え
195-132 C216眼鏡ボルトロスの雷をソクノ込み最高乱数以外耐え
196-131 C158ユキノオーのギガドレをオボン込みで乱数2発耐え
ほかにも調整ラインはあったと思うのですが忘れてしまいました(C177サンダーorボルトロスの雷か10万を素耐えするような感じだったと思う)。
最低限ラティオスの流星群は耐えるレベルの耐久は欲しいです。H落とすとノオーのギガドレの回復量が落ちるので、そういう調整もありだと思いますが、物理耐久も下がるので微妙なところですかね。
素早さ
選択するなら以下の三つ。
S100以上、S96~90付近、S81以下
最初のはメタグロス意識、二番目がバンギのSを判別する調整、最後のはトリルクレセを意識した調整です。
最初のやつはH185-D138グロスのあまりを全てSに振ったグロスを抜けるので、大概のグロスを抜けることになります。二番目のは、天候が取れても取れなくても一定のアド(天候が取れたら相手はバンギを温存したいし、取れなかったらこちらのグロスが先制できる)があります。最後のは雨構築はトリル構築に弱いので、それを補う形になっています。スイッチ雨なんかでも見かけます。
以上の点を踏まえて、確定欄がこちら
確定欄
個体値 31-×-31-31-31-31
性格 おだやか
努力値 244-0-44-188-4-28
実数値 196-×-101-134-133-94
汎用性があると思ったやつです。オボン用になっています。
ラインとしてはラティのジュエル流星耐え且つラティのサイコショック2発耐えになっています。
ソクノや食べ残し、水のジュエルなんかの際にはHをいじったり、配分を変えるほうがいいと思います。
天候ダメージや、H:16n-1を気にする場合は
H191-A×-B104-C134-D135-S94(208-0-68-188-20-28)の配分をいじって調整するといいと思います。
技構成
<水技・れいとうビーム・守る・何か>がテンプレ。
<確定技>
水技
具体的にはハイドロポンプ・熱湯・濁流のいずれか。
採用率は熱湯>ハイドロポンプ>>>濁流
ほぼ熱湯かハイドロポンプの二択。ハイドロポンプは忘れさせると二度と覚えないので注意。
れいとうビーム
もっとも使用すると思われる技。
ダメージ計算は上の火力のところを参照。
<候補技>
守る
迷ったら入れといてください。トノ自体が温存したいポケモンであるのに、何発も受けられるような耐久はないので、入れといて損はないです。
てだすけ
味方の火力強化。死に際に使えるので、悪くないです。
ほろびのうた
デスラッキーなどへの有効打。3ターンは短いようで、結構長いです。
めざめるパワー草
トリトドンへの有効打。ほかの面子に搭載するよりも、選出機会が圧倒的に多いこいつに持たせた方がいいです。グドラで竜技をトドンに撃ちにくい時にあると便利ですが、滅多に後出ししてこないので欲しい場面が多いかと聞かれると微妙です。
ほかにはこごえるかぜとかきあいだまとかもありますが、基本的に上の6つだと思います。
どうだったでしょうか。一応、ダブルのニョロトノの配分をかき集めた感じになってると思います。自分が作るときに参考にしたいろんな方のブログの配分が多々あります。
いろんな調整例を書きましたが、HCぶっぱの型もありますし、別に調整しなくてはいけないわけじゃないので、参考程度にと思ってください。
もしも、作る際にこの育成論が参考になれば幸いです。
<更新内容>
1/6 努力値配分・性格を変更
それでは何か間違い、誤字脱字、指摘等ありましたらコメント欄にてお願いします。