低評価入れた方は理由をコメントしていただけると改善の目当てになりますので大変助かります。
特に最近コメントなしでの評価1が多く対応に非常に困っています。
育成論に不備がある場合理由を添えてコメントしていただければ必ず削除を含めて検討いたしますので是非ご協力お願いします。
- 今回の育成論ではHABCDSという略称を使います。左からHP、こうげき、ぼうぎょ、とくこう、とくぼう、すばやさです。
- 論中のポケモンの個体値は理想個体を前提とします。
- ダメージ計算はトレーナー天国様のものを使用しました。
- 前書き
最近私の周りでどういうことか役割論理ブームが起こっています。どうも動画実況が原因のようですが…。そうしたときに聞くのが、まず何から育てたらいいかわからないという声です。
今回は役割論理に興味を持った方への入門としてこの育成論を進めていきます。ですので序盤は役割論理についてやなぜギャラドスを入門として紹介するのかということに文面を割いているので、役割論理についてすでに理解のある方は序盤を読み飛ばしていただいて結構です。
もちろん途中の説明に突っ込みどころがある場合はぜひご指摘ください。
- 役割論理とは
役割論理(以下論理)とは役割理論から派生した戦法のことです。役割理論はさすがに基礎中の基礎ですので各自で調べていただきたいです。
論理は役割理論における流しを最重視した戦法です。まずポケモンの基本はサイクル戦(互いに有利なポケモンに交代しながら戦うこと)とし、そのサイクルを相手より早く崩すことを目的とします。
その際技は交代際に撃つのでSは必要なく、それよりも耐久と火力に振ることによってこちらのサイクルを長持ちさせ相手のサイクル崩壊を早めることを目指します。ですので努力値振りの基本はHAorHCとなります。Hに振る分は耐久が最も固くなるように振るので種族値によってはBDに振り分けます。ACは両刀の場合を除き極振りです。
そして以上の考えから次のような鉄則があります。
1,持ち物は火力upアイテムのみ
2,技は命中率より威力を重視
3,先制技・変化技は使わない
1は相手のサイクル崩壊を早めるためです。例外はゴツゴツメットです。これは意見が分かれるところですが…。
2も1と同じように相手にかける負担が最重視されるためです。ですので冷凍ビームより吹雪、10万Vより雷が選択されます。
3は相手への負担の少なさや場合によっては無償降臨を許してしまうためです。これらの技を使うよりも殴った方が早くサイクルを崩壊させられると考えられています。例外は寝言。これは論理の弱点であるガッサ対策です。
以上の条件を満たしたうえで、より多くのポケモンに役割を持てることができるものをヤケモンと呼びます。ヤケモンはポケモンの名前の最初を「ヤ」に変えて呼びます。(例、「ラティオス」→「ヤティオス」)但し本育成論では
火力インフレ下の現環境で役割を多く持てるとは、優秀な耐久、耐性があることが最低条件となります。ですので紙耐久なポケモンにHAまたはHCぶっぱにしたところでそれはヤケモンと呼ばれません。基本種族値によってある程度耐久が高く、さらにタイプ複合によって半減範囲が広いポケモンがヤケモンになりえます。タイプ複合については圧倒的な種族値によって条件をクリアするもの、特性によって実質半減が多いものなどは例外となります。
そしてヤケモンで構成されたパーティのことをヤーティ(以下YT)と呼びます。そのYTを使うプレイヤーは論者と呼ばれます。
戦法の基本は、有利な相手へ繰り出し、交代を強制させて交代先へ負担のかかる技を撃っていきます。耐久に振ることによってこちらの負担を少なくし、火力に振ることによって相手の負担を多くしていく、これを繰り返すことで相手のサイクルを崩壊させ勝利を目指していきます。
駆け足になりましたが以上で論理についての説明を終わります。
ギャラドスの考察と型概要
ということで論理仕様のギャラドスの考察です。なぜギャラドスを入門として薦めたのかというと、入手のしやすさと他のヤケモンで役割を持ちづらいポケモンに比較的安定して役割を持てることからYTに採用しやすいということからです。また普通にスタンパでも使えます。
YTを構成していくと、耐久・火力を両立させる高種族値のポケモンが必要になるのでどうしても前作の準伝説を多く入れたくなります。また前作の教え技が必須のポケモンもいます。その点ギャラドスは必要な技をレベルアップと技マシンで全て覚え非常に育てやすいので、今作から始めた初心者の方にもお勧めできます。
ギャラドスが役割を持つのはゴウカザル、バシャーモ、ウルガモス、ヒードランなどの炎が中心となります。あとは砂パへ負担をかけることが役割となります。
ギャラドスは貴重な水物理でありかつ特有のタイプと高い特殊耐久、更に特性威嚇による実質物理耐久の高さで炎、格闘に対する耐性は非常に高いです。こういったヤケモンは他になかなかいません。
そしてA種族値も125とかなり高いです。よって相手にかける負担も相当高いです。以上の理由からギャラドスはYTにおいて非常に採用率が高いポケモンとなっています。実際に検索エンジンで「ヤケモン ヤーティ」と検索していただけるとその採用率の高さが理解していただけると思います。
- 特性
これ一択です。夢特性の自信過剰は交代が激しいYTには不向き、というより交代の激しいYTでは威嚇が優秀すぎます。
- 性格
こちらが基本となります。後に記述しますが大文字を採用した場合は勇敢も候補になります。
- 努力値
ヤケモンのテンプレの振り方。実数値は202・194・100・72・120・101となります。勇敢の場合Cが80、Sが90になります。
流すことの多いギャラドスならこれで十分機能します。
Bの4はD、大文字採用の場合はCに振ってもOKです。
- 持ち物
これが理想ですので確定欄はこちら。しかしYT内では鉢巻の競争率は高いので他の持ち物を持たせることが多くなると思います。
幸いギャラドスは他の持ち物でも機能するので余裕があれば持たせるくらいの考えでいいでしょう。
命の珠
こちらが次点。ただこれもYT内での競争が激しいです。これを持たせるときは大文字も一考の余地あり。
水のジュエル
おそらく他と最も被りません。砂パへの確定数確保が重要になります。
氷のジュエル
龍に対する確定数を確保したい方へ。鉢巻以外の場合どこに役割を持たせるかで持ち物が変わるということを理解していただければ結構です。
他は帯くらいでしょうか。確定数的にはあまりお勧めできませんが…。ちなみにゴツメを持つとダブルチョップに強くなり、ガブ、オノノ性能が若干増します。最終的にはYTと相談してください。
- 技構成
<アクアテール/氷の牙/ストーンエッジ/地震>でほぼ確定です。
尚、与ダメ被ダメ共に相手は@〜と表記がない限り持ち物なしの計算となってます。
計算は持ち物によって左から持ち物なし/珠/鉢巻(ジュエル)で載せます。途中で確定になれば後は載せません。
こういったレイアウトは初めてで慣れていないので見づらかったらコメントでご指摘ください。
アクアテール
炎への遂行技。文句なしのメインウェポン。
H152B91ゴウカザル:143.4%〜169.7%
H156B90バシャーモ:139.7%〜166.6%
H192B85ウルガモス:121.8%〜143.7%
H198B126ヒードラン:78.7%〜93.9% 珠102.5%〜122.2%
H167B110シャンデラ:107.7%〜126.9%
H215B139カバルドン:66.9%〜79% 珠86.9%〜102.7% 鉢巻98.6%〜117.2%
H215B187カバルドン:50.2%〜59.5% 珠65.1%〜77.2% 鉢巻73.4%〜87.4%
H207B131バンギラス:73.4%〜86.9% 珠95.6%〜113% 鉢巻108.2%〜128.5%
H181B201ナットレイ:13.8%〜16.5% 珠17.6%〜21.5% 鉢巻20.4%〜24.3%
H172B211エアームド:27.9%〜33.1% 珠36%〜43% 鉢巻40.6%〜48.8%
H157B140Wロトム:22.2%〜26.7% 珠28.6%〜35% 鉢巻33.7%〜40.1%
H195B150サンダー:34%〜40.1% 珠44.1%〜52.2% 鉢巻50.2%〜59.3%
H167B97ボルトロス:61%〜72.4% 珠79.6%〜94% 鉢巻91.6%〜107.7%
氷の牙
龍に対して撃ちます。特に雷持ったラティは水技読んで出てくるので。
物理龍はこちらからの後出しなら役割もてたり。
H184B115ガブリアス:91.3%〜108.6% 珠118.4%〜141.3%
H209B121ガブリアス:74.6%〜89.9% 珠97.1%〜116.7% 鉢巻112.9%〜133.9%
H156B100ラティオス:61.5%〜73% 珠80.1%〜94.8% 鉢巻92.3%〜108.9%
H187B110ラティアス:47%〜55.6% 珠60.9%〜72.1% 鉢巻69.5%〜82.3%
ストーンエッジ
飛行に対してと、ウルガモスに。接触しなくて済むのは助かります。特に誘うボルチェン持ちのサンダー、ボルトロスに刺さってくれるのがおいしいです。
H197B150サンダー:49.7%〜58.8% 珠64.4%〜76.6% 鉢巻74.1%〜88.3%
H167B97ボルトロス:91%〜107.7% 珠118.5%〜140.1%
H192B85ウルガモス:164.5%〜195.8% 珠232.8%〜276%
H167B110シャンデラ:80.2%〜94.6% 珠104.1%〜122.7%
H157B140Wロトム:50.3%〜59.2%
H207B134ブルンゲル:39.6%〜46.8%
ガモスは珠以上なら半減実でも確定です。
地震
範囲はアクテと被りますが、命中安定のウェポン。グロスなどにも。ただシュカや風船もいるので電気・鋼に対し一概に安定とは言えないです。
H187B153メタグロス:51.3%〜60.9% 珠66.8%〜79.1% 鉢巻77%〜90.9%
H197B95ライコウ:77%〜90.9% 珠:101.5%〜120.3%
H141B80サンダース:108.2%〜128.1%
H177B135ジバコイル:108.2%〜128.1%
候補
すでに確定で4つ埋まっていますが、珠の場合は大文字が地震と選択になるかと思います。
タイプ的にほとんどの鋼に役割を持てるので、一考の余地あり。特にムドーにゴツメダメを食らわずダメージを与えられるのが大きいです。
勇敢で計算しています。
H172D91エアームド:60.4%〜72.6%
H181D184ナットレイ:57.4%〜69%
H149D100ハッサム:128.8%〜153.6%
グロスにはアクテの方がダメージが入ります。
- 被ダメ一覧
物理技は説明がない限り威嚇込です。ハッサムのみ剣舞後を想定しています。
A156ゴウカザル
インファイト:17.3%〜20.7%
ストーンエッジ:38.6%〜46.5%
C156ゴウカザル
オーバーヒート:25.2%〜30.1%
A189バシャーモ@珠
飛び膝蹴り:29.7%〜35.1%
ストーンエッジ:61.8%〜73.2%
C205ウルガモス
大文字:28.7%〜34.1%
C216シャンデラ
大文字:30.1%〜35.6%
シャドーボール:40.5%〜48%
C200ヒードラン
大文字:28.2%〜33.1%
A200ハッサム@珠(A一段階上昇)
バレッドパンチ:32.6%〜38.6%
虫食い:49%〜57.9%
電光石火:43.5%〜51.9%
A182ガブリアス
逆鱗:40.5%〜48%
ストーンエッジ:45.5%〜54.4%
A200ガブリアス@鉢巻
逆鱗:66.8%〜79.2%
ストーンエッジ:74.2%〜88.1%
A204バンギラス
ストーンエッジ:75.2%〜90%
とりあえずこの辺で終わります。威嚇がいかに優秀な特性かご理解いただけたでしょうか。ただバシャーモは補正かけて珠を持っていたらさすがに厳しいです。
- 立ち回り
ヤケモンの立ち回りはシンプル。有利な相手に繰り出し、殴る。それだけ。受けにくるのはボルチェン持ちや耐久水が多いのでストーンエッジが割と安定です。できる限り一貫性の高い技を撃ちましょう。何度か対戦していくうちに徐々に感覚がつかめてくると思います。
ギャラドスは育てやすい割に他のメンバーがそろってきてもとりあえずギャラという感覚で組み込めます。論者なら1匹は持っておきたいポケモンです。
- 次に育てるヤケモンについて
ゆくゆくのことを考えれば、論理の弱点であるレベル1無限対策にユキノオーは欲しいところ。
またギャラドスの相性補完としてジバコイルは非常に優秀です。お互いの相性補完は完璧で、ジバコのボルチェンからギャラで威嚇を入れる流れが強力。眼鏡を持たせたいところですが磁石でも妥協可。普通にスタンパでも強く有名な組み合わせだと思います。あとはニドクインやナットレイなどが相性補完に優れています。
準伝を厳選できる環境があればラティオスは真っ先に欲しいです。あとはヒードランがなかなか便利。
- 用語説明
るるぷうさんの記述を引用。(許可は取ってあります)
とある初心者さんに現状育成論はわかり易いか、見易いか?と尋ねたところ、
「略称がわからない」
「実数値表記がわからない」
「役割って何?」
「ダメージ計算の見方がわからない」
等の意見を頂いたのでここに簡潔に纏めておきます。
- 略称
・V・・・個体値が31であること。
・U・・・個体値が30であること。
・6V・・・HABCDS全ての個体値が31であること。
・めざ○○理想個体・・・めざパの威力が70でありかつその条件化で個体値が最大であるポケモン。たとえばめざめるパワー氷ならHV,AU,BU,CV,DV,SVでめざめるパワー氷70。
- 数値類
・努力値表記・・・そのポケモンの努力値配分の表記。
- ポケモン用語
・サイクル・・・炎ポケモンと水ポケモンが対面していて、こちらが草ポケモンに交代し、水タイプの技を半減で受ける。次のターン相手はこちらの草タイプの攻撃を炎タイプで受けに来る。炎タイプの攻撃に対しこちらは今度は水タイプで受けるなど、両者ポケモンを交代しながら戦うこと。
・役割・・・そのポケモンに後出しから勝つことが出来ること。
・環境・・・その時々での流行りのこと。例えば雨パーティが流行ってるときは雨環境という。
・エース・・・こちらは役割を持ち辛く、相手に役割を持たれにくいポケモン。具体例はバシャーモ。耐久が低いので後出しすることが難しく、火力が高いので後出しされにくい。
・採用理由・・・そのポケモンを何故パーティにいれるのか、具体的に何に対して強いのか=どのポケモンに役割を持っているのか、もしくは何故強いのか。
- ダメージ計算の見方
こうげきの実数値182(陽気努力値252)のガブリアスの逆鱗を食らった場合、44%から52%ほどのダメージを受ける。(半分前後のダメージを受ける。)
低乱数2とは低い確率で2発で倒されるということ。
例えば高乱数2なら高い確率で倒される。確定2なら2発で必ず倒される。ただし急所は考慮していない。
ギャラドスの育成論は16件投稿されていましたが(2012年4月5日現在)、ヤャラドスは投稿されていなかったので僭越ながら投稿させていただきました。
この育成論で役割論理に興味を持たれた方は他のヤケモンもこのサイトで「役割論理」とタグ検索すれば結構出てくるので、ぜひご覧になってください。
以上で考察を終わります。
何かアドバイス・要望・疑問点・矛盾点などございましたらコメントにてお願いします。
尚、コメントでのロジカル語法は基本自重してください。
ここまで読んで頂きありがとうございました。