今回もダブルバトルの補完です。
ダブルバトルのシャンデラについて紹介していきたいと思っています。
- シャンデラについて
タイプ一致全体技の熱風、相手に絶大な負担を与えるオバヒ、等倍範囲が広く霊超に抜群ではいるシャドボをメインウエポンに持ち、攻撃性能が優秀です。それぞれHDナットレイ、HDモロバレル、CSラティオスが確1。ジュエルや珠で火力、スカーフで素早さを補うことでより自身の攻撃性能をより活かすことができます。
攻撃技以外にも、トリックルームや小さくなるなど優秀な補助技を覚えるので戦術の幅が広く、型判別が非常に難しいポケモンの一体です。
技の範囲やタイプ相性から、サルラティ,クレセグロスのような並びに単体で圧力を掛けていけるのもシャンデラの特徴です。
反面、耐久力が不足している他、素早さも中途半端なので味方の補助が必要になることが多くいのが欠点です。耐久に余り振らない型では高火力ポケや抜群をとられる相手の前で簡単に縛られるので、安定して動けるポケモンではありません。
Cに極振りするのは、できるだけ火力を高めて相手への圧力を高めることで、味方の補助を低負担で受けるためでもあります。
今回はオーソドックスなCS型を投稿します。HC型、小さくなる型は需要がありそうでしたら後ほど。
- 採用理由
・草,氷,闘,鋼等に対する耐性
・高火力+全体攻撃の特殊アタッカー
・猫だまし無効ポケモン
- 配分
・性格:控えめ
・個体値:31-×-31-31-31-31
・努力値:4-0-0-252-0-252
・実数値:136-×-110-216-110-132
控えめCS振り。
火力を求めてCに、準速バンギラスやS振り70族,最速じゃないクレセリアとのS合戦に勝てるようにSに振った型。実数値132もあれば、中速ポケのSラインは軒並み抜き去ることができます。また、スカーフやこご風込みで、最速125族まで抜くことができるようになるので、それらと組み合わせることで抜き性能を手に入れることができます。
H無振りですが、もともと高火力技や抜群技は威嚇等の補助が無いと受け切れないため割り切ってアタッカーとしての性能を上げています。
しかし、岩雪崩ごときで致命傷を受けるような耐久力ですので、無理は禁物です。行動回数を稼ぐためにも、威嚇や猫だましのようなサポートが欲しいと感じました。
スカーフを持たせる場合は耐久力と小回りが死んでいるので、明確な採用,選出理由が欲しいところです。
- 調整ライン
●H
・143(60)…16n-1
・159(188)…16n-1 10n-1 カポエラーのジュエル不意打ち耐え
●C
・200(↑132)…シャドーボールで167-110シャンデラ確定1
・201(↑140)…ジュエル(手助け)熱風で185-139メタグロス確定1 *1.95シャドボで223-157クレセリア確定1
・206(↑180)…熱風で185-139オッカグロス確定2
●S
・130(236)…準速ヒードラン抜き
・125(196)…最速バンギラス抜き
- 技考察
- メインウエポン
・熱風
タイプ一致の全体技。
全体技らしからぬ火力を誇り、ジュエルを持たせれば高耐久を誇るメタグロスやモロバレルを一発で落とすほどの火力になります。火力Upアイテムを持てば等倍相手にも一定のダメージを与えることができるので非常に使い勝手の良いメインウエポンです。
どちらかに当たる確立は99%ですが、2体同時に当たる確立は81%になります。当たって欲しい方向に当たらないなんて日常茶飯事なので割り切ってください。
・シャドーボール
もう一つのメインウエポン。火力はかろうじて熱風を上回る程度ですが、命中が安定していることと等倍範囲が広いことが使い勝手のよさにつながっています。
無振りラティオスを高乱数で落とせることで有名。ダブルでは霊,超タイプが多く、遂行技としても優秀です。異常な耐久を誇るクレセリアや、大方のトリル始動役に刺さるのも大きいです。
余談ですが、珠+手助けのシャドーボールで大抵のクレセリアが確1。環境に蔓延るクレセリアを沈めることが可能です。
- サブウエポン
・オーバーヒート
タイプ一致技ですが、メインには成り得ないのでサブウエポン扱いに。
技や相手の種族値を加味するとシャンデラでは苦手な相手への対応力が低いため、本質的なサブウエポンの採用は専らメタとして仕込む程度となります。
等倍以上の相手に一貫して高火力を押し付けるこの技は下手なサブウエポン以上に貢献度が大きいでしょう。特に、処理が面倒なモロバレルやメタグロスを一撃で葬ることができるのは大きなポイントです。
・目覚めるパワー氷
スカーフを持つ際の候補となります。
目標はボーマンダやランドロス、つまりは4倍弱点持ちで且つ、味方で負担を掛けきれないポケモン。
最近増えてきたので一応候補に。
・エナジーボール
スカーフを持つ際(ry
トリトドンピンポ。元からナットレイ等の雨パが苦手なやつを駆逐できるので雨パの様な水技を打ちまくるパーティでの採用がワンチャンス。
珠手助けエナボで眼鏡ラティの流星群耐えのポケモンを(ほぼ)確定1です。リンドトドンやミトムとかですね。
- 補助技
・守る
弱点が多いのでほぼ確定。
得意不得意がはっきりしているので、この技で縛り解除しながら相方で処理するといった動きが理想。
後は相手の守るに合わせて重ねるとか。守るタイミングがわかりやすいので使い勝手がいいですね。
・身代わり
不意打ちを透かしたり、威張る,電磁波を透かしたり、流星群を透かしたりします。
型バレ前のシャンデラは相手にかける圧力がとても大きいので、交代,守るを誘発しやすく、身代わりを張りやすいのもメリット。残し易いわけではないので注意。
- 持ち物
・炎のジュエル
熱風,オバヒの火力を補佐してくれます。どちらの技も恩恵を多く受けることができ、高火力の押し付けに適した持ち物です。最近増えてきたオッカ持ちのメタグロスなどを貫通させることも可能です。
腐りにくさもポイントの一つ。とりあえず持たせても十分機能します。
・命の珠
エース仕様の持ち物です。HP消費と引き換えに、恒久的な火力Upを期待できます。
繰り出し性能を低下させるので、オバヒより身代わりとのシナジーが強い。2ターン目以降から総ダメージ量がジュエルを上回ることからも、トリル追い風のS変化から相手に火力を押し付ける立ち回りに適しています。
・ラムの実
モロバレル,ユキノオー,ナットレイ,クレセリアetc.に繰り出す際、状態異常による機能停止を防ぐことができます。苦手なポケモンには本当に苦手なので、状態異常で半機能停止状態になると厳しいため役割を意識する場合は採用価値が高いです。
元はといえば猿ラティドーブルへの対策としての意識が強かったのですが、ドーブルが消えたことで若干採用理由が減った印象。
・拘りスカーフ
忘れた頃にやってくるスカーフシャンデラ。不意打ちに弱いのはご愛嬌。
Sを引き上げるメリットは、やはり縛り性能の改善です。ラティオスや中速スカーフポケモンを抜き返し、縛ることができるのが高火力低耐久のシャンデラにとっては大きいです。単体としての性能が上がるので、ある程度味方の負担を軽減することができます。
フルアタ構成にできるのでサブウエポンで特定のポケモンを潰すことも可能。
反面、バンギなどの苦手な相手への無力さは半端無い。火力が上がらないのでまともなダメージを入れることさえままならないので他で処理できるようにしておきたいです。
・気合の襷
耐久力が足りていないのであり。
基本的な狙いはスカーフと似ていて、縛りの解除です。違うのは上から殴るか耐えてから行動するか。
スカーフの場合、遂行対象への攻撃自体は確実に通りますが、後続で受けられやすい。襷の場合、集中攻撃や全体技,追加効果などを考慮すると攻撃が失敗する可能性もありますが、技を使い分けられるので後続に対しても隙を作りにくいです。
- 相性のいいポケモン
・横の相性
・カポエラー :bw/2706
通称カポシャンorカポデラー。いつの間にかBW環境のメジャーな組み合わせになっていましたね。どちらもラティに強いのが高評価です。
タイプの相性補完が良好なのは勿論、技や特性でのシナジーも強い。
攻撃面では、猫だましやフェイントで動きやすくしたり、手助けで火力補助をしてくれたりします。
防御面では、威嚇の補助やワイドガードが優秀。
スタンなのかトリルなのか、スカーフなのかジュエルなのかといった様に、非常に選択肢が多く、型判別が難しい組み合わせです。
・エルフーン
シャンデラを晴れエースとして採用する際の相方候補筆頭。
手助け,追い風,日本晴れ,アンコール,挑発,悩みの種etc.でサポートできます。技スペ注意。
一応水,地面,岩に打点を持てるので、横の相性はかなり良い。
余談ですが、シャンデラの2.25倍熱風でHBデスカーンが確定1。この指とまれに引っかからないうえ隣のエルフーンもデスラッキー対策ができるので、非常に抑止力が強い組み合わせです。
・竜タイプ
高速高火力の代名詞ラティオスや、電磁波,追い風,甘えるetc.でサポートでき、ハバンで流星群も受けられるラティアス、高火力特殊アタッカーで相性補完が良いサザンドラなど、特殊竜と相性がよいです。
シャンデラは鋼タイプやクレセ,バレルのような高耐久ポケに大きな打点となるので、これらの味方ドラゴンが動きやすくなるというメリットがあります。また、水,地タイプの一貫性を抑えることができ、流星群で圧力をかけることが出来るので相性がよくなっています。
シャンデラ(を組み込んだパ)はラティに対して自然と厚くなるので、ドラゴンタイプを比較的組み込みやすい印象です。
しかし、これらの組み合わせでは往々にしてバンギに弱いので、パーティ全体で打点を欠かさないようにしたいです。
・縦の相性
・草タイプ
具体的には、ナットレイ,ユキノオー,モロバレル。非常に相性補完がよい組み合わせです。
雨パは勿論、S変化を考慮すれば砂もある程度は見ることができ、シャンデラの弱点をカバーすることができます。
ナットは物理火力と対雨,トリパ、ノオーは対雨パと並べたときの吹雪熱風連打による制圧力、モロバレルは苦手な敵を悉く眠らせる胞子とトリル補助が魅力。
どのポケモンもトリルの恩恵を受けることができるので、選出画面や立ち回りで相手のミスを誘えるというのも地味にうれしい。
・水タイプ
水タイプはメタグロス,バンギラスを代表とする物理ポケや、水技に後出しが効きます。ある程度弱点を補完しあっているのでお互いの苦手なポケモンを任せられるという点も大きいです。
相性がいいと思われるのは、スイクン,トリトドン,水ロトム3体でしょうか。
スイクンは耐久力が高く、ある程度の火力の技も受けることが可能なので、行動を制限されやすいシャンデラを守ることが可能です。
トリトドンは水を吸えて、バンギラス,ボーマンダへの打点を用意できるのが頼もしいです。どちらも凍える風の補助を行なうことができるのでシナジーが強いです。
水ロトムは雨,砂へある程度牽制が効くほか、トリック,壁,ボルチェン等で補助が出来るのも特徴です。電気タイプとして水の処理も行なえます。
・パーティ単位
Sに振っているので中~終盤でも活躍はできますが、やはり初手から相手に負担を掛けていけるポケモンですので先発が望ましいでしょう。
耐久に不安が残るので威嚇の補助や追い風等での縛り解除で、シャンデラの行動回数を確保できるようなポケモンが欲しいです。特にこご風は、一回でラティを抜き去ると同時に、大抵のラティオスをシャドーボール圏内に入れることができるのでお勧めです。
また、雨,砂パにはよほどのことが無い限り選出出来ないので、他のポケモンで厚くしておく必要があります。
カポエラーとの組み合わせは比較的2体間で完結したシナジーですので、相性さえ合えば比較的どのようなパーティでもすんなり入る印象です。
- ダメージ計算
・火力 ※216 無 / *1.3 / *1.5
・熱風
185-122 メタグロス 81%〜95.1% / 105.4%〜123.7% / 120%〜142.7%
185-139 メタグロス 71.3%〜84.3% / 92.9%〜109.7% / 108.1%〜127.5%
181-184 ナットレイ 112.7%〜132.5% / 146.4%〜172.3% / 165.7%〜194.4%
221-145 モロバレル 57%〜67.8% / 74.2%〜88.2% / 85%〜101.3%
213-121 モロバレル 68.7%〜81.4% / 89.5%〜105.8% / 101.3%〜120.3%
197-105 ユキノオー 176.6%〜209.1% / 229.4%〜272% / 263.9%〜312.6%
207-120 バンギラス 12%〜14.4% / 15.4%〜18.8% / 18.3%〜21.7%
186-85 ドリュウズ 116.1%〜136.5% / 151%〜177.4% / 172%〜204.3%
157-130 カポエラー 44.5%〜53.5% / 57.9%〜69.4% / 66.8%〜78.9%
212-117 ローブシン 36.7%〜43.8% / 47.6%〜57% / 55.1%〜65%
223-157 クレセリア 26%〜30.9% / 33.6%〜40.3% / 39%〜46.1%
197-128 サンダー 36.5%〜43.1% / 47.7%〜55.8% / 54.8%〜64.4%
191-136 トゲキッス 35%〜41.3% / 45.5%〜53.9% / 52.3%〜61.7%
・シャドーボール
155-130 ラティオス 98%〜116.1% / 127.7%〜150.9% / 144.5%〜171.6%
187-150 ラティアス 70.5%〜83.4% / 91.9%〜108.5% / 105.9%〜125.1%
223-157 クレセリア 56.5%〜67.2% / 73.5%〜87.4% / 83.4%〜99.5%
167-110 シャンデラ 107.7%〜126.9% / 140.1%〜165.2% / 159.3%〜188.0%
157-127 ロトム 48.4%〜57.9% / 63%〜75.1% / 73.2%〜86.6%
157-165 ロトム 38.2%〜45.9% / 49.7%〜59.9% / 57.3%〜67.5%
207-135 スイクン 35.2%〜42% / 45.8%〜54.5% / 52.7%〜62.3%
・オーバーヒート
185-139 メタグロス 132.9%〜156.7% / 172.9%〜203.7% / 198.9%〜234.5%
181-184 ナットレイ 205.5%〜245.3% / 267.4%〜318.7% / 307.1%〜364.6%
221-145 モロバレル 106.7%〜125.7% / 138.9%〜163.3% / 160.1%〜188.2%
212-117 ローブシン 68.3%〜81.1% / 88.6%〜105.6% / 103.3%〜121.6%
・めざパ氷
165-100 ランドロス 138.1%〜164.8% / 179.3%〜214.5% / 206.1%〜244.8%
171-100 ボーマンダ 133.3%〜159% / 173%〜207% / 198.8%〜236.3%
・エナジーボール
218-121 トリトドン 99%〜117.4% / 128.8%〜152.7% / 148.6%〜176.1%
157-127 水ロトム 64.9%〜77.7% / 84.7%〜101.2% / 98.1%〜115.9%
・物理 ※136-110
204 バンギラス 岩雪崩 85.2%〜102.9%
〃 噛み砕く 123.5%〜147%
169 バンギラス 岩雪崩 72%〜85.2%
〃 噛み砕く 102.9%〜123.5%
161 カポエラー ジュエル不意打ち 98.5%〜116.1%
177 ローブシン 岩雪崩 67.6%〜80.8%
189 ハリテヤマ 根性岩雪崩 79.4%〜94.1%
205 ドリュウズ 地震 116.1%〜138.2%
〃 岩雪崩 57.3%〜69.1%
176 メタグロス コメットパンチ 33%〜39.7%
〃 地震 66.1%〜79.4%
114 ナットレイ パワーウィップ 25.7%〜30.8%
・特殊 ※136-110
182 ラティオス 流星群 95.5%〜113.2%
162 ボーマンダ 流星群 86%〜101.4%
125 ロトム ハイドロポンプ 114.7%〜136.7%
172 ロトム 10万ボルト 61.7%〜73.5%
145 サンダー 10万ボルト 52.9%〜62.5%
111 スイクン 熱湯 67.6%〜80.8%
167 ランドロス 大地の力 114.7%〜136.7%
144 ユキノオー 吹雪 24.2%〜28.6%
126 トリトドン 大地の力 85.2%〜102.9%
140 トゲキッス エアスラッシュ 40.4%〜48.5%
95クレセリア サイコキネシス 33%〜39.7%
- リンク
耐久シャンデラ:bw/2819
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