- 論中のダメージ計算は「トレーナー天国」様のツールを使用しています。
- 当論では31-(4n-2)-31-28-31-30のめざめるパワー炎59の個体を使用しています。
- 体力:H、攻撃:A、防御:B、特攻:C、特防:D、素早:S と略記している部分があります。
- 前書き
夢特性「テクニシャン」が解禁されたバリヤードですが、育成論がまだ投稿されていなかったので、考察してみたいと思いました。
通常特性のうち「フィルター」につきましてはまちょ。様の育成論(bw/1701)をご参照ください。
- バリヤードについて
種族値:H40 A45 B65 C100 D120 S90
Hの種族値が低すぎて物理耐久はもちろん、特殊耐久もそこまで期待できる指数は持ち合わせておりません。具体的な耐久は後ほどのダメージ計算にて。
サーナイトにはDとSのみ勝っているものの、Hの関係で特殊耐久でも劣るため劣化を免れるのは難しいです。しかし、夢特性「テクニシャン」でサーナイトに比べて一部の技の火力で勝るようになりました。その辺で何とか違いを出したいと思います。
ハッキリ言いましてマイナーですので、レーティング戦で使うことはオススメしません。「何とかバリヤードを使った上での最良の型」を目指した育成論であることをご了承ください。
- 特性「テクニシャン」
バリヤードが使える技でこの特性の恩恵を受けるものを挙げてみます。
こごえるかぜ、チャージビーム、マジカルリーフ
条件付:めざめるパワー、くさむすび
この辺りの技を生かしていきたいところです。
- 型概要
性格:ひかえめ
努力値:H20 B60 C224 D4 S200
実数値:118-×-93-161-141-135
持ち物:こだわりメガネ
特性:テクニシャン
<調整先>
物理耐久:A204鉢巻カイリューの神速を確定耐え
S:キノガッサなどの最速70族抜き
残りをCに回しています。Dはその残りです。
カイリューは神速があるので勝てませんが、対峙した時に鉢巻神速だけで落とされることなく一発こごえるかぜを入れてマルチスケイルをなるべく確実に潰すためにHBに振っています。
本当は特殊耐久も調整して珠ラティオスの流星群を耐えてこごえるかぜを撃ちたかったのですが、特殊耐久が足りませんでした。
また、素早調整の他の目安としては「こごえるかぜ」でSのランクが-1となった状態で最速115抜きの123(S104振り)、こごえるかぜが抜群で入るダグ・ジュカインのいる最速120を同じ条件で抜ける127(S136振り)も有力だと思います。
ただ、キノガッサとの偶発や先発で対峙した時に抜いておきたい場面も多かったのでこの振りに落ち着きました。
<持ち物>
こだわりメガネ
火力を大きく増強してくれます。技は縛られますが、この子はトリックで押しつけもできます。当育成論ではこれを軸にします。
きあいのタスキ
これにする場合の努力値はCSぶっぱで構いません。先制技のないポケモンに対するタイマン性能が上がります。
- 技構成
サイコキネシス/選択技×3
確定欄は仮にサイコキネシス/こごえるかぜ/めざパ炎/トリックとしました。
【確定技】
サイコキネシス
タイプ一致。外す理由がないので確定です。
【候補技】
こごえるかぜ
本来素早で負けるポケモンにも圧力をかけられます。本来の威力は55ですが、テクニシャンで82に強化されます。追加効果が強く、パのサポートにもなりますので優先度は高めです。
めざめるパワー
狙い目は苦手な鋼に刺さる炎です。その場合、威力60が理想となるので、
31-(4n-2)-31-28-31-30(炎59)☆
29-(4n)-29-30-31-28(炎60)
のいずれかが理想値になります。どちらにしても孵化難易度が高いのが難点ですね。
この育成論では☆の方を使用しています。ダメージ計算でもこちらになります。
トリック
受けに出てきたポケモンに拘りを押し付けます。容易には止まらなくなります。
きあいだま
エスパーとの相性補完は抜群ですが、低命中のこの技で拘ってしまうのは怖い面もあります。
10まんボルト/チャージビーム、マジカルリーフ/くさむすび
技スペースは厳しいものの、水タイプに刺さります。
- ダメージ計算
○与ダメージ
こだわりメガネあり / なしの順になります。
サイコキネシス
≡様のローブシン(bw/743) 確定1発 / 確定2発(76.3%〜90.8%)
H167-D149のビリジオン 確定1発 / 確定2発(65.8%〜79%)
こごえるかぜ
H198-D120の「マルチスケイル」カイリュー 確定2発(62.6%〜74.7%) / 確定2発(42.4%〜50.5%)
B級様のサンダー(bw/993) 確定2発(57.4%〜68.7%) / 確定3発(40%〜47.1%)
めざめるパワー炎
ぬかみそ様のナットレイ(bw/637) 確定1発 / 確定2発(72.9%〜86.1%)
A研究所様のハッサム@オッカ(bw/2159) 確定2発(70.8%〜83.4%) / 乱数2発(46.8%〜56%)
H172-D90のエアームド 確定1発(頑丈ですが;) / 確定2発(69.7%〜82.5%)
きあいだま
めざパ氷様のヒードラン(bw/1731) 乱数1発(90%〜106.8%) / 確定2発(59.6%〜71.2%)
H172-D183のズルズキン 確定2発(69.7%〜82.5%) / 乱数2発(46.5%〜55.8%)
マジカルリーフ
H157-D127のウォッシュロトム 確定2発(82.8%〜98%) / 確定2発(56%〜66.2%)
H207-D125のブルンゲル 確定2発(63.7%〜75.3%) / 乱数2発(43.4%〜51.2%)
○被ダメージ
・物理
A132ダグトリオの地震 確定2発(68.6%〜81.3%)
A142+いのちのたま持ちビリジオンのリーフブレード 乱数1発(85.5%〜102.5%)
A181テラキオンのストーンエッジ 乱数1発(92.3%〜110.1%)
・特殊
C145サンダーの10まんボルト 乱数2発(46.6%〜55.9%)
C157ジュカインのリーフストーム 確定2発(74.5%〜88.9%)
- 立ち回り
繰り出し性能は皆無に近いので、先発か死に出しが基本となります。
見せ合いの段階の6体をよく見て、呼びそうなポケモンに合わせた技選択をすることになるので使っててもなかなか難しいです。
先発の段階で相手がこちらより遅い格闘など有利な相手であった場合にナットレイなどの鋼が出てくると読めばめざパorトリック、サザンドラが来そうならばこごえるかぜ、といった具合です。読みの力がかなり問われます。
この育成論のバリヤードの他のエスパーとの大きな差別化はテクニシャン+メガネのめざパ炎ならば、いのちのたま持ちフーディンのめざパ炎でも1発では厳しい、特殊耐久を高めたナットレイを一撃で持っていくなどのサブウェポンによる意外性のある火力となります。
改めて計算してみると圧倒的に種族値が足りないので色々切り捨てましたし、実戦でも決断が必要な場面だらけとなります。そこはマイナー故仕方ない部分ではありますね。
○更新履歴
2011/12/10 投稿
2011/12/11 HBの調整でより無駄がないものを発見したので「努力値」の項と、「ダメージ計算」を修正
2012/6/11 レイアウトを改善
※当育成論には無断で多くのリンクを張っております。リンク先の育成論の投稿者の方で外してほしい場合はコメントにてお知らせください。
※評価1や2の低評価をつける際には、改善点などをコメントにて指摘してくださると、私だけでなく閲覧してくださる皆さんの利となるので是非よろしくお願いします。
※技や努力値振りの候補、ダメージ計算を追加すべきポケモンが他にありましたらご指摘ください。