- 前置き
こんにちは、のらりくらりです。
今回は最近よくレートで見かけるようになったフシギバナの育成論を考察していきます。
HABCDSの略称を使用し、個体値はめざパ炎の理想個体であるV-U-V-U-V-U、その他は6Vを前提とします。
ダメージ計算はトレーナ天国様のダメージ計算機を使用しています。
- フシギバナ
言わずと知れた初代の草御三家です。
草毒というなかなか優秀なタイプ、バランスの取れた種族値、眠り粉や宿り木等の搦め手でとても器用なポケモンと言えるでしょう。
HD振りで特殊受けとして使うのが従来のテンプレですね。しかし回復技が安定せず、弱点に氷があるのが気になって使う人はあまりいなかったはずです。
しかしこの環境で見直され、一気に採用率を伸ばした型があります、それは眠り粉吠えるです。
起点ゲーと言われる今の環境、催眠技の中でも高い命中を誇る眠り粉と吠えるを同時に扱え、高い耐久、高くはないSと催眠吠えるをするにはピッタリです。
なので今回はそこそこテンプレの催眠吠えるフシギバナを考察していきます。
- 特性
しんりょく
夢特性の葉緑素よりも受ける恩恵が大きいので、こちらで確定です。
- 持ち物
黒いヘドロ
毒タイプ専用の回復アイテム、半減への繰り出し時に受ける負担を減らせます。最有力候補ですね。
フォーカスレンズor広角レンズ
眠り粉や宿り木の安定性を求めるなら。
ゴツゴツメット
殴ってくる物理に負担を与えます。
カイリューやテラキ、バシャへ繰り出しマルスケや襷を潰せればおいしいですね。
メンタルハーブ
挑発対策ですね、フシギバナと言ったら搦め手なので挑発される場面は少なくはないはず。
オッカorヤチェ
オッカはバシャーモ対策、ヤチェはパルシェン対策や不意のめざ氷で受ける負担を減らします。
ヤチェはつららで1回しか発動しないじゃないかと言われるかもしれませんが、うまくずれてA252パルシェンのつららで中乱1から最高乱数切り耐えになります。
- 性格
おだやかorなまいき
努力値効率を考えてDに補正をかけます。
少しでも鈍足相手に確実に催眠吠えるをキメたい場合はなまいきS個体値0で最鈍にすればいいですが、催眠吠えるした後の動きやハッサム等への攻撃を考えると一長一短。
どうせめざ氷じゃ落ちないしラティの対面は考えないぜって人はBに補正をかけましょう。
- 技構成
(ねむりごな/ほえる/選択技/選択技)
ねむりごな
この型の要、確定です。
2〜4ターン相手を眠らせます。
吠える
これもこの型必須の技、後手で眠らせることができれば確実に眠ったまま引っ込ませることができます。
砂ガブや無限グライ、トド、ガッサなどの身代わりを貫通して引っ込ませることができ、相手のエースの積みを阻止することもできます。
ギガドレイン
繰り出していく水への遂行技、体力も回復できて使い勝手のいい技です。ほぼ確定。
めざめるパワー炎
出てくる鋼へのけん制技、読まれやすいですがやっぱりあると便利です。
ヘドロ爆弾
これを使う場合は宿り木とセットで使いたいですね。
ただ宿り木と同時採用するだけのスペースがあるかどうかが問題。
やどりぎのたね
相手から体力を吸い取ります。
ただ交換読みは眠り粉一択なので使う場面があるかどうかは微妙、本来の役割を重視したいなら。
- 努力値振り
H252 B212 C8 D36
実数値
H187 A× B130 C121 D137 S100
〜H-Bの調整先〜
A200ガブリアスの逆鱗(鉢巻)を確定耐え
A204カイリューの逆鱗(鉢巻)を超高乱耐え
A187メタグロスのコメットパンチをヘドロ込2耐え
A181テラキオンのエッジをヘドロ込2耐え
A100エアームドのつばめ返しで28.8%〜35.2%
A147パルシェンの氷柱針で17.1%〜22.4%*5
A171ハッサムの蜻蛉返りで27.8%〜33.6%
〜HDの調整先〜
C182ラティオスの流星群(眼鏡)を確定耐え
C161キングドラの竜の波動(珠)をヘドロ込2耐え
C158ユキノオーの吹雪を確定耐え (霰込66.6%で耐え)
C172水ロトムのめざ氷で36.3%〜42.7%
C177ボルトロスのめざ氷(C↑↑+珠)で94.6%〜112.8%(25%で耐え)
C137スイクンの冷凍ビームで31%〜37.4%
〜Cの調整先〜
H167-D110テラキオンへのギガドレで96〜114(57.4%〜68.2%)
同上テラキオン(D↓)へのギガドレで140〜168(83.8%〜100.5%)
H207-D136スイクンへのギガドレで78〜92(37.6%〜44.4%)
H175-D113ハッサムへのめざ炎(オッカ)+めざ炎で超高乱1
H181-D184ナットレイへのめざ炎で39.7%〜48.6%
このような調整になっています。
耐久調整は定番といえば定番ですね、高火力で知られる竜の攻撃を一発は耐える調整です。
Sは中速程度の敵に後攻眠り粉をするため無振りとしています。
下降補正や個体値調整などをしてあまり遅くしてしまうとハッサムやグロスなどから余計に攻撃をもらうことになりますし、S4振りカイリューに先手も譲れるので無振りで問題ないでしょう。
☆ここまでBに振るのは、先発起用した時物理竜の攻撃を確実に耐えて催眠吠えるを成功させるためです。
またBに厚めに振ることによってバシャ以外の格闘への繰り出しがある程度可能になるのも利点ですね。
ただ本来の役割である特殊への繰り出しを重視し、サイクルを回して隙を見て催眠吠えるをキメる動きをするならHD寄りの努力値振りもよいと思います。なのでHDベースの努力値サンプルをもうひとつ作りました。
~パターンB~
H252D106S140
実数値
H187 A× B103 C100 D147 S118
Dを厚くし、後続の物理受けとサイクルを回しながら催眠吠えるをしていくことを前提とした振り方、本来のフシギバナと同じような動きになりますね。
Dは控え目C特化雨キングドラの眼鏡ドロポンをヘドロ込2連最高乱数切り2耐え、また補正なしC108振り眼鏡ロトムのめざ氷をヘドロなしでも2耐えとなっています。
Sは実数値118、つまり準速ハッサム抜きとなっており、催眠吠えるではなくギガドレめざ炎で相手に出来る敵に強くしています。
ただその分Bを切ってしまっているせいでA特化ガブの鉢巻逆鱗で確定で落ちてしまうので、物理竜とのタイマンは避けましょう。
上にある通り後ろに物理受けを用意してサイクルを回しましょう。
- 立ち回り
(コメントにより追記、修正しました)
Bに厚く振り、タイマンを重視した型なので主に先発起用がいいと思います。
先発で出てきた敵の攻撃を一発耐え、後手で眠り粉、次のターン吠えるで相手を手持ちに戻ります。
眠りの持続ターンは2〜4ターン、また手持ちに戻るとリセットされるので、眠った状態で場に出てきた場合必ず1ターンは眠り状態になるということです。
また、眠った状態のポケモンをフシギバナに繰り出してきた場合は、必ず1ターンは眠るのでまた吠えるをして手持ちに戻してあげましょう。
こうして相手の手持ちに眠った状態のポケモンを残し、終盤その前でエースが積んで全抜きする、というのが理想の立ち回りです。
Sがちょうどいいラインなので、後手催眠吠えるをキメながらハッサムや、メタグロス、ナットレイ、カバルドン等の鈍足相手に先手で眠らせてローリスクで突破できることもあります。
他には無限グライやガブなどの身代わりを吠えるで消したりといった動きもできますね。
☆パーティ構成としては2種類が考えられます。
ひとつはフシギバナとエース二体の構成です。
エース二体の構成にすることによって催眠吠えるによって眠ったポケモンを自分のエースとかち合せられる確率があがりますし、場合によっては複数体眠らせることも可能なフシギバナとは相性がいいです。
エースが積む用と本来エースに役割を持つ敵を突破する用で二体眠らせるのが理想ですね。
催眠状態での積みに適しているのは、襷頑丈を貫通するパルシェン、マルスケを温存できるカイリュー、身代わりを張って戦えるテラキやボルトロスなどが上がりますね。
個人的にはテラキがオススメですね、テラキに役割を持ってくるグロス、ハッサム、ヤドラン、ブルンゲル等に有利で眠らせることができますし、また格闘耐性とB振りのおかげで機会があるかは分かりませんがブシンにも繰り出せます。
ただその場合ラティが重くなるので、ラティに強いグロスやハッサムを半エース仕様で仕込んでおくといいと思います。
またもう一種類のパーティ構成としては、フシギバナとサイクルを回せる味方+エースという構成があります。
フシギバナの相方としてもっとも有力な候補が水ロトムですね。超以外の弱点をカバーし合えますし、壁も張れてボルチェンで眠り状態の敵と自分のエースをかち合せることができます。
どちらも格闘エース対策として入ることが多いヤドラン、ブルンゲルに強いため残りの一枠を格闘エースにすると活躍が見込めると思います。
あとはヤドランあたりもいいと思います、テンプレの受け回しですね。
その場合物理はほぼヤドランに任せられるのでパターンBのHDベースの振り方にした方がいいでしょう。水ロトムの場合は物理特殊問わずタイプで受けるイメージですね。
他に上げるとするならばステロを撒ける味方がいると採用できるエースの幅が広がりますね、パっと思いつくのはラグラージあたりでしょうか。
ただフシギバナの相方は出来る限り攻撃技主体の構成にしないと挑発に一貫性ができてしまうので注意が必要ですね。
怖いのは上から一致弱点を突いてくるバシャーモやヒヒダルマ、シャンデラ、ウルガモスあたりでしょうか。やはりステロを撒けると心強いですね。
他には挑発やマジックミラーエーフィ、先手身代わりなどですね。
特にラム持ちには注意しましょう、これだけでコンボの成立が難しくなりますので。
- 最後に
いかがだったでしょうか?
今回は割と皆さんがよく知っている型だったかもしれません。
質問指摘提案等ございましたらコメント欄にて伺います。
それではここまで読んでいただきありがとうございました。