ヌオー - ポケモン育成論BW

この育成論は体力・攻撃・防御・特攻・特防・素早さをH・A・B・C・D・Sと省略させてもらいます。

また、個体値はV(31)と前提しています。

第２世代に登場した水・地面タイプで第４世代に登場した貯水で水受けとして使ってきた人は多数いると思います。

しかし、このタイプは他にもラグラージ、トリトドンなど多くのライバルが多く合計種族値上ヌオーはかなり低い位置に置かれます。

また、よびみずの強化により水受けとしてトリトドンを使われる人も少なくありません。

しかし、こいつには夢特性で「てんねん」という能力を得たので今回はこれを起点として考察いていきます。

特性てんねんとは相手の能力上昇ランクを無視して攻撃したり受けたりする特性であり、相手がいくら攻撃を積もうが、いくら耐久に積もうが、
それを無視することができる特性です。

そのためタイトルに書いている威張るを使っても相手には混乱ダメージが上昇分の威力が入り、自分には元々の攻撃力の分しか入らないということになります。

ただし、この特性はあくまで相手のランク補正を無視するため、自分自身の能力ダウンや相手の能力ダウンまでも無視してダメージが通るためばかぢからやりゅうせいぐんを討ってくる相手には能力ダウンしないで攻撃が入ってくるようなものなのでご注意ください。
（自分自身の能力上昇はてんねんの効果がなく受け止める回数が増えるためご安心ください）

種族値差別
まずヌオー、ラグラージ、トリトドンの３匹の種族値を並べてみます。

ヌオー
95 85 85 65 65 35
ラグラージ
100 110 90 85 90 60
トリトドン
111 83 68 92 82 39

これらとみると完全にヌオーの種族値が低いということが改めてわかりますね・・・
そのため種族値で差別化することはできません。

では次に特性を比べてみましょう。

特性差別

ヌオー　　：しめりけ　ちょすい　てんねん(夢)
ラグラージ：げきりゅう　しめりけ(夢)
トリトドン：ねんちゃく　よびみず　すなのちから(夢)

特性を見るとラグラージの特性がかなり乏しく、ヌオーとトリトドンの方が特性が優秀に見えますね。

最後に技の方を少々比べてみましょう。

技の差別
技の差別として上からそのポケモンが主に使われる技を中心に記載してみます。
(そのため「このポケモンにこの技はないだろ」と思われる技があるかもしれませんが私目線で考えているので大目に見てくだされば幸いです)

ヌオー
あくび　アシッドボム　アンコール　カウンター　自己再生　地震　ストーンエッジ　蓄える　どくどく　ド忘れ　波乗り　熱湯　のろい　まもる　身代わり　

ラグラージ
あくび　アームハンマー　カウンター　がむしゃら　瓦割り　地震　ストーンエッジ　地ならし　滝登り　濁流　どくどく　眠る　熱湯　ハイドロポンプ　吹雪　ほえる　まもる　ミラーコート　雪雪崩　冷凍ビーム　

トリトドン
あくび　置き土産　カウンター　自己再生　地震　地割れ　ストーンエッジ　濁流　蓄える　どくどく　泥爆弾　熱湯　のろい　まもる　身代わり　ミラーコート　目覚めるパワー　冷凍ビーム

これらを見ると技での差別化は正直厳しく特性でしかできません。

結果これらを見るとヌオーの差別化は特性だけでしかなく厳しいですね。

しかし大抵の人はヌオーを見ると貯水型と思われる人が多く今回はそんな人の意表を突くという形で威張るてんねんヌオーを考察していこうと思います。

威張る天然型
メリット：相手にいくら能力を積まれようともそれを無視して攻撃したり受け止めることが可能
デメリット：ジュエルりゅうせいぐん等ジュエル技に弱い

いばみが型
メリット：ジュエルりゅうせいぐん等相手のジュエルを無駄にすることが可能
デメリット：連続技に弱い

この２つを見ると威張る天然型はジュエル技をに弱く、いばみが型なら身代わりで相手のジュエルを無駄することが可能のため活躍ができないように見えます。

しかし、現在使用が増えているからやぶパルはいばみが型だと身代わりを破壊して尚且つ能力上昇したままダメージが通るためその点では弱いということがわかります。

その点いばてん型では仮に身代わりを張り破壊されたとしても被ダメが変わらないためそういった面では強いということがわかります。

「けど、ダメージ上あまりかわらないんじゃない？」と考える人もいるかもしれないためてんねんヌオーとちょすいヌオーを同じ性格、同じ努力値で殻やぶパルシェンを使いダメージ計算部分にて記載させておきます。

物理受けをメインにするためBに補正がかかるのんきかわんぱくでいいと思います。

H252・B252

今回は小細工なしで物理受け特化で行きます。

そのため特殊型（特に弱点技である草タイプ）が来た場合は受け止めきれる自信がないため諦めて逃がした方がいいと思います。

てんねん
　今回の型としてこれ以外に考えていません。

ゴツゴツメット
　物理受けのためこれで安定します。

ラムの実
　この型において「毒」や「火傷」が怖いという人はこれでいいですが、あまり需要はないかもしれません。

たべのこし　推奨者：Lewis@subさん
　候補技に身代わりを入れる場合には便利な道具となり相手に貯水いばみが型と思わせることができるかもしれません。

【確定技】
威張る
　タイトル通りこの型の要となる技なので確定で

自己再生
　貴重な回復手段。
　同じ回復手段としては「眠る」もありますが使いやすさを考えるとこれがいいと思われます。


【選択技】
滝登り
　耐久ヌオーとしては攻撃技として入れておいて損はないと思います。
　その分「よびみずトリトドン」や「貯水シャワーズ」には効果がないので撃たない方がいいかと・・・

地震
　タイプ一致の技としては一番威力があり水タイプには刺さりますが飛行タイプや「浮遊」持ちの子には当たらなくなるためご注意ください。

カウンター
　ヌオーのBを考えるとうまくいけば大ダメージを与えることができます。

蓄える
　BとDを３回までですが上昇させることができます。
　しかしDを３段階上げてもぎりぎり耐えれるかどうかということになるためあまりお勧めはできません。

のろい
　攻撃力を上昇させる場合は入れておいても損はないと思われます。

あくび
　威張ると見せかけてあくびを当てて交代を誘う場合は有効かもしれません。

ストーンエッジ
　物理受けのこの型で高火力を求める場合は入れてもいいかもしれませんがPPと命中率の関係上少々難しいかもしれません。

ねっとう
　ヌオーのC種族値を考えると威力はあまり期待できませんが「火傷」を狙う形としてはいいかもしれません。
　具体的には特性「マイペース」を持つ相手には有効な技となります。

みがわり
　ジュエル流星群を打つ相手にはあまり役に立たないかもしれませんが、ジュエルダブルチョップ等ジュエルで１発威力をあげて攻撃してくる子には役に立つかもしれません。

どくどく　推奨者：ヴィーノさん
　水・地面を持つヌオーに対して鋼・毒タイプの子を場に出してくることは少ないので候補としていいかもしれません。

1：威張る / 自己再生 / 蓄える / 攻撃技のどれか
2：威張る / 自己再生 / のろい / 物理技のどれか
3：威張る / 自己再生 / 身代わり / 攻撃技のどれか

1：この構成は私が普段使っている構成で主に耐久方面を重視した型です。
2：この構成は特防を捨てて主に物理攻撃面に特化した型であり交代読みで大ダメージを狙う人にはうってつけかもしれません。
3：この構成はいばみが型に特性の天然を追加した型でありうまくいけば相手に貯水ヌオーの可能性があるんじゃないかと錯覚させることができます。

上記の技構成の共通する基本的な立ち回りとしては主に物理アタッカー相手に出します。

・ヌオーの登場について
まずヌオーは物理耐久を高く特殊耐久を低くしているため初手出しかしに出し等極力無償降臨を狙って出してください。
（ヌオーを交代させる際相手の物理技によってヌオーが大したダメージを受けないと確信したら通常降臨をしても支障はないと思いますがあまりお勧めできません）

・立ち回り行程
１：威張るを使用

２：相手は交代か攻撃のどちらかを選択

３−１：攻撃してきた場合ヌオーがダメージを受けていた場合自己再生、受けていなければ候補技のどれかを使用

３−２：交代してきた場合交代読み威張るか候補の攻撃技を使用

４：あとは繰り返し

・行程内容
１について
その名の通り迷うことなく威張るを当てましょう。

２について
威張るの使用により相手の行動は交代か攻撃の２択となります。

３−１について
てんねんヌオーがばれていない場合、初手ダメージによって確定３近くになるほど削れた場合は自己再生を使用、たいしたダメージ受けなかった場合は自身能力をあげるなり攻撃するなりしてください。

３−２について
てんねんヌオーがばれこちらの手口が読まれたと判断した場合は交代読み威張るを使うか素直に攻める、詰み技を使う等後手でも十分活躍できるように準備してください。

４について
その名の通り基本は２〜３を繰り返すことになりますが、相手の混乱が途切れた場合は１〜３の行程になりまうす。

ダメージ計算を見ていただければわかりますが物理耐久ヌオーはほとんどの攻撃が確定３といばるを使った後十分自己再生できる暇があるのであとは運勝負となりますが相手の混乱するかしないかを待ちましょう。

また、相手が交代する際もヌオーがダメージを受けていた場合自己再生する暇があると思いますので使用してもいいと思われます。

ただし、相手に特殊アタッカーがいる時にヌオー入れた場合ほとんど機能しないため他の子で相手の特殊アタッカー沈めておけば後は十分機能することができます。

【被ダメ】
あくまで物理受けとして運用しますがH振りのみで特殊技を耐えれるのか気になる方もいると思いますのでとりあえず記載はしておきます。

また、「このポケモンでこの技はないでしょ」を思う技もあると思いますが「仮に持っていた場合このダメージになります」という目安として記載しているのでご了承ください。

陽気A振りガブリアス
げきりん
確定3：41.5%〜49%
珠持ち時
確定2：53.9%〜63.8%

ダブルチョップ
乱数6：13.8%〜16.8%
珠持ち時
乱数5：17.8%〜21.7%

じしん
確定3：34.1%〜40.5%
珠持ち時
乱数2：44.5%〜52.9%

C無振り流星群
乱数2：46%〜54.9%
珠持ち時
確定2：59.9%〜71.2%
ジュエル持ち時
確定2：68.8%〜81.6%

A振りいじっぱりオノノクス
げきりん
乱数2：49%〜57.9%

ダブルチョップ
乱数6：16.3%〜19.8%

じしん
確定4：27.2%〜32.1%

A振りいじっぱりテクニシャンハッサム
バレットパンチ
乱数8：11.3%〜13.3%
ハチマキ時
乱数6：16.3%〜19.8%

むしくい
乱数3：33.1%〜40%
ハチマキ時
確定2：50.4%〜59.9%

ジュエルアクロバット
乱数3：30.6%〜36.6%

ばかぢから
乱数3：30.1%〜35.6%
ハチマキ時
乱数2：44.5%〜52.9%

せっかち殻やぶパルシェン
つららばり
てんねんヌオー
乱数12：7.4%〜8.9%（スキルリンクのため大方確定3）
ちょすいヌオー
乱数6：13.8%〜16.8%（スキルリンクのため大方確定2）

ロックブラスト
てんねんヌオー
乱数34：2.4%〜2.9%（スキルリンクのため大方確定7）
ちょすいヌオー
乱数19：4.4%〜5.4%（スキルリンクのため大方確定4）

とげキャノン
てんねんヌオー
乱数21：3.9%〜4.9%（スキルリンクのため大方確定5）
ちょすいヌオー
乱数11：7.9%〜9.4%（スキルリンクのため大方確定3）

C振りハイドロポンプ
確定2：53.9%〜64.3%
C無振りハイドロポンプ
確定3：41.5%〜49.5%

ようきA振りアバゴーラ
たきのぼり
乱数4：24.2%〜28.7%

じしん
乱数5：19.8%〜23.7%

A振りいじっぱりローブシン
アームハンマー
確定3：39.1%〜46.5%

ドレインパンチ
乱数3：29.7%〜35.6%

じしん
確定4：26.2%〜31.1%

A振りいじっぱりノクタス
タネばくだん
確定1：108.9%〜130.6%

ふいうち
確定4：27.2%〜32.6%

ばかぢから
確定4：27.7%〜32.6%

ようきA振りチラチーノ
スイープビンタ
乱数12：7.4%〜8.9%
こだわりハチマキ時
乱数8：10.8%〜13.3%

タネマシンガン
乱数5：19.8%〜23.7%
こだわりハチマキ時
乱数3：29.7%〜35.6%

おくびょうC振りラティオス
りゅうせいぐん
確定2：83.6%〜98.5%
ジュエル持ち
確定1：125.2%〜147.5%

ようきA振りテラキオン
インファイト
確定3：40.5%〜48%
こだわりハチマキ持ち
確定2：60.8%〜71.7%

じしん
乱数4：22.7%〜27.2%
こだわりハチマキ持ち
確定3：33.6%〜40%

ストーンエッジ
乱数5：16.8%〜20.2%
こだわりハチマキ持ち
確定4：25.2%〜29.7%

ひかえめC振りウルガモス
むしのさざめき
確定2：60.8%〜71.7%
蓄える１詰み時
確定3：40.5%〜48%

珠持ちむしのさざめき
確定2：79.2%〜93%
蓄える１詰み時
乱数2：52.9%〜62.3%

だいもんじ
確定3：40%〜47.5%
蓄える１詰み時
乱数4：26.7%〜32.1%

珠持ちだいもんじ
乱数2：51.9%〜61.8%
蓄える１詰み時
乱数3：34.6%〜41.5%

ひかえめC振り夢ニョロトノ
ハイドロポンプ
乱数1：92%〜108.9%
蓄える１詰み時
確定2：62.3%〜73.2%

きあいだま
確定3：41%〜48.5%
蓄える１詰み時
確定4：27.7%〜32.6%

れいとうビーム
乱数3：32.6%〜38.6%
蓄える１詰み時
乱数4：22.2%〜26.2%

【与ダメ】
A無振りでどこまでダメージを与えられるのかが気になる人もいると思いますので候補に上げている物理技のダメージ計算を記載しておきます。

H振りウルガモス
たきのぼり（確定2：59.3%〜69.7%）
じしん（確定336.4%〜43.7%）
ストーンエッジ（乱数1：97.9%〜116.6%）

H振りメタグロス
たきのぼり（乱数5：17.6%〜20.8%）
じしん（乱数2：42.7%〜51.3%）
ストーンエッジ（乱数12：6.9%〜8.5%）

H振りローブシン
たきのぼり（乱数5：19.8%〜24%）
じしん（乱数4：24.5%〜29.7%）
ストーンエッジ（乱数11：8%〜9.9%）

H6振りテラキオン
たきのぼり（確定2：51.4%〜62.2%）
じしん（確定2：65.8%〜79%）
ストーンエッジ（乱数8：10.7%〜13.1%）

ずぶといHB振りきせきサマヨール
たきのぼり（乱数7：10.8%〜14.2%）
じしん（乱数6：14.2%〜17%）
ストーンエッジ（乱数9：9.5%〜11.5%）

この型はあくまで物理アタッカーに対して出すため特殊をメインとして出してくる子には１発耐えて威張るを当てることが出来ればまだチャンスはあると思いますが、詳しいダメージ計算はしていませんがおくびょうゲンガーのタイプ不一致エナジーボールでは確定1で落ちるためご注意ください。

また、この型は最悪の場合泥試合に発展してしまう可能性がありますが実際に使ってみたところ、特性がばれなければそう簡単に落ちることありません。