今回は御三家最速の草ポケ、ジュカインの考察をしていきます。
- HABCDSの略称を使います。
- 個体値は上の略称順で31-30-31-30-31-30、その他は6Vを前提とします。
- 計算はトレーナー天国さんを使っています。
- 無断でリンクを張っているので嫌なら言ってください。すぐはがします。
- はじめに
ジュカインは、第三世代に登場した最速の草の御三家です。
S120,C105といった種族値を生かした特殊アタッカーや、そこそこのAを生かした剣舞物理型など、速攻アタッカーがメジャーですね。
しかし、もとは最速のやどみが使いでもありました。
この素早さから展開されるやどみがは、なかなか手ごわいものでしたが、第五世代ではその座をすっかりエルフーンに取られてしまいました。
そこで、最近注目されていない元最速やどみが使いの底力を見せたいと思います。
- 性格
おくびょう
物理技を使わず、Sを生かしたいのでこれが安定です。
- もちもの
くさのジュエル
瞬間火力が出る使い勝手がいいアイテムで、確定です。
これがあれば等倍だろうと半減だろうとそこらへんの耐久ならゴッソリ持っていくことができます。
みどりのプレート
ジュエルのように一回きりというわけではないので、何度も繰り出して新緑草技打って戻るジュカインには相性がいいです。
ジュエルならばH振りブシンを確1にできるので今回は採用しませんでしたが、十分採用できるアイテムです。
たべのこし
やどみがの回復量が上がりますが、これのせいで新緑圏内から外れてしまうことがあるので不採用です。
- 努力値振り
振り方
H 12 B 12 C 248 D 4 S 232
実値
H147 B87 C156 D106 S185
今回はこれで確定です。
H6,C252,S252をベースに、めざパ炎でCSがVにできない分の無駄な努力値を4ずつBDに振り分けました。またS120族のすぐ下はゼブライカ、エルフーンの116族なので、無駄なSをHBに8ずつ振り分けた結果こうなりました。
Hは4n+3になっており、身代わりを素で4回張れます。
なお、Sに248まで振ると、スカーフバンギラスを抜けます。
バンギを仮想敵にいれる場合はどうぞ。
(Ryanさんに感謝!)
- 差別化
やどみが戦術を使うに当たって差別化が必要になってくるのが、もはややどみがの代名詞と言っていいほどの厨ポケ、エルフーンです。
エルフーンは特性悪戯心の効果によって素早さに振らなくても先制で宿り木や身代わりを使うことができ、素早さに努力値を割かない分耐久に振れる点が優秀です。
またアンコールや追い風、置き土産など、器用な補助技を使えるのも大きな要因です。
そこで差別化において重要になってくるのがCの高さです。
エルフーンのCは77と高くなく、どうしても補助技にダメージソースを置かなければならないことが欠点です。
しかしジュカインはその105というCを生かしたアタッカーもできるため、やどりぎや毒だけに頼ることなく自分で相手を殴ることができます。
これが大きな差別化点となります。
もうひとつの大きな差別化点は、なんといっても読まれにくいということです。
エルフーンに押され気味のジュカインのやどみがは今の対戦環境で見ることが少なく、あまり読まれることがないです。
よってエルフーンに比べ、流し際にやどみがで相手を嵌めやすいのも利点です。
この二つで、エルフーンとの差別化をすることができます。
また、他にやどみが使いはフシギバナ、ロズレイドなどがいますが、この2匹にはどちらも素早さの高さで差別を図ることができます。
- 技構成
リーフストーム
瞬間火力の出る草技で、確定です。
新緑+ジュエルと合わさればその火力は圧巻。
めざめるパワー炎
おもにリフストや宿り木が効かない草相手に打ちます。
草の天敵ナットレイを狩れるので今回は確定で。
やどりぎのたね
今回の型のコンセプトで確定です。
自身の決定力補佐や、やどみがコンボ、後続サポートなどいろんなことができます。
みがわり
これも型の名前なので確定です。
このふたつで多くの敵を封殺できます。
こちらも、相手の交換先を見たり、やどみがコンボしたり、新緑圏内にHPを削ったり、使い勝手がいいです。
エナジーボール
リフストと選択で。
リフストと違い反動がないので使いやすいですが、如何せん火力が足りないです。
補助としての役割を高め、居座ることをメインに据えたい方はこちらをどうぞ。
めざめるパワー氷
あれば4倍竜と一部の草を狩れますが、今回は宿り木無効リフスト1/4のナットレイを仮想敵に置いたので不採用。
ナットレイ等の鋼は他で対処するって人はどちらでも構いません。
きあいだま
あると便利な技。普通のアタッカーなら入りますが、今回は技スペースの問題上不採用。
ナットレイ対策にもなりますが、ほかの草が狩れませんし、確定数もめざ炎と変わらず確2なので基本めざ炎の方が優秀です。
りゅうのはどう
鋼以外に等倍を取れる、これもあると便利なサブウェポン。
これも技スペースの問題上不採用ですが、癖の強い技を使うジュカインにとって便利な技です。
他にいばる等の補助技も候補になりますね。
- 運用方法
基本的に有利な水、地面などに敵に受け出し、死に出し、または読んで先発がいいでしょう。特殊耐久はそこそこあるので、FCロトムの半減十万程度なら受け出しが十分可能です。
この素早さと火力から放たれる弱点一致技を受けることはできないので、基本相手は交換してきます。ここでよく出てくるのは竜、鋼、草などです。リフストを受けて返り討ちにしてやろうと思っているのがよくわかりますね。
そこでこちらは身代わりをします。
ここまでくれば、後はやどみがを展開して相手を封殺するだけです。
交換先が宿り木が効かない草タイプだったならばめざパ炎で葬ってやりましょう。
やどみがを展開した後相手が交換して草タイプを出して来た時も同じですね。
相手を1匹倒した後には、補助型だと高をくくって出てきた相手にジュエルリーフストームをお見舞いしてやりましょう。
ここに新緑が合わされば2匹もっていくことも夢ではありません。
主な狙いは、
1.草技を受けに出てくる竜、鋼、草などをやどみが、めざ炎で狩る。
2.身代わりで新緑発動圏内までHPを削って殴る。
3.やどみがを見て火力がないと思い込んで出てくる敵をジュエル新緑リフストで狩る。
の3つです。
これは、先手やどみが使いで耐久が重要でなく、Cに努力値を大きく割けるジュカインにしかできない戦法です。
- 与ダメ
〜リーフストーム〜
素の状態、ジュエル込(=新緑込)、ジュエル+新緑込の3つを計算しています。
H4振りガブリアス
素
→確2(64.1%〜75.5%)
ジュエル込
→高乱1(96.1%〜113%)
ジュエル新緑込
→確1(142.3%〜168.4%)
タイマンなら身代わり3回からジュエル新緑リフストで確定で落とすことができます。
ちなみに201ガブなどある程度耐久に振っているガブでも、大抵はジュエル新緑込で確定で落とすことができます。
交換などで出てきてこちらの身代わりが張れている場合はスカーフ持ち以外はやどみがを展開できます。その場合、宿り木→ジュエルリフストで確定で落とすこともできます。
また、後だしでガブが出てきた場合、スカーフ持ちが多いはずなので、身代わりがある状態でもう一度身代わり、そのまま新緑まで削れば安定して狩ることができます。
(コメントしてくださったLewis@subさんに感謝!)
mk48さんの175オノノクス(bw/547)
素
→確3(36%〜42.8%)
ジュエル込
→確2(53.7%〜63.4%)
ジュエル新緑込
→確2(80.5%〜94.8%)
タイマンで勝つことはできませんが、こちらも交換で出てきた場合はスカーフ以外にはやどみがを展開できます。
しかし、耐久に努力値を割いていて草半減であるmk48さんのオノノクスですらジュエル新緑リフストで8割以上持っていける火力がこの子にはあるので、弱点を突けばほぼ確実に落とすことができます。
H振りローブシン
素
→確2(68.3%〜81.1%)
ジュエル込
→確1(102.3%〜120.7%)
ジュエル新緑込も計算する必要なく確1です。
特にこいつはマッハパンチでやどみがを崩そうと出てくるので、新緑圏内までHPを削ることなくジュエルリフストで落とすことができるのは大きいです。
交換でブシン出てくる→こちら身代わり→マッパで身代わり割れる→ジュエルリフスト
で倒すことができます。
H振りスイクン
素
→乱1(87.9%〜104.3%)
ジュエル込
→確1(130.4%〜154.5%)
HD特化ミロカロス
素
→確2( 63.3%〜75.2%)
ジュエル込
→乱1(95%〜112.8%)
新緑ジュエル込
→確1(142.5%〜167.3%)
やはり弱点をつけば倒す事ができます。
しかし、流石ミロですね、特化すればジュエルリフストを耐えるとは…
〜めざめるパワー炎〜
HD特化ナットレイ
→確2(50.8%〜61.8%)
草技読みで出てきたナットレイ相手に身代わりを張り、めざ炎→めざ炎で落とすことができます。
H振りメタグロス
→確3(40.6%〜48.1%)
- 被ダメ
〜物理方面〜
陽気ガブリアスの逆鱗
→高乱1(96.5%〜114.2%)
さすがにガブの逆鱗レベルの攻撃は高乱数で落ちますね。
意地っ張りグロスのコメパン
→低乱1(90.4%〜106.8%)
意地っ張りグロスのバレパン
→確3(36.7%〜43.5%)
コメパンは食らうと乱数で落ちますが、バレパンなら2回耐えます。
ここで簡単な計算してみましょう。
グロスのバレパンは最高乱数43%,ジュカインのめざ炎は最低乱数40%,身代わりは25%減,やどりぎのダメージを12.5%減,こちらの回復量を16%増とします。
自分のHPを()、相手のHPを[]で囲みます。
見づらいので飛ばしてもらっても構いません。
0.先発、ジュカインと水ロトムが鉢合わせ。
↓
1.相手流れる、交換でグロスが出てくる。
↓
2.こちら身代わり(75%)
↓
3.グロスのバレパンで身代わり割れる
↓
4.こちら宿り木、回復(91%)[87.5%]
↓
〜パターンA:バレパン連打〜
↓
5.グロスのバレパン、耐える(48%)
↓
6.こちら身代わり(23%)そして回復(39%)[75%]
↓
7.グロスのバレパン、身代わり割れる
↓
8.こちらめざ炎、耐えられる[35%]、そして回復(53%)[22.5%]
↓
9.グロスのバレパン、耐える(10%)
↓
10.こちらめざ炎、確殺。
相手がバレパンを連打してきた場合、このようにしてグロスを倒せます。
〜パターンB:見極めてコメバレ〜
↓
5.こちらみがわり(66%)
↓
6.グロスコメパン、身代わり割れ回復(82%)[75%]
↓
7.こちらみがわり(57%)
↓
8.グロスコメパン、身代わり割れ回復(73%)[62.5%]
↓
9.グロスバレパン、耐える(30%)
↓
10.身代わり、(5%)回復(21%)[50%]
↓
11.グロスバレパン、身代わり割れる。
↓
12.こちらめざ炎、[10%]やどりぎで確殺。
となり、グロスを倒すことができます。
なお、パターンBの9の所でそのまま身代わりをコメパンで殴ってきた場合、次のターン、バレパンを食らうと身代わりを張れないのでめざ炎を打つしかないですが、バレパンなら耐えてめざ炎+宿り木で倒すことができますが、コメパンを選択した場合はめざ炎を耐えられこちらが倒されてしまいます。
まあ実際はHDベースが多いと思うので少々厳しい所がありますね。
意地っ張りローブシンのアムハン
→中乱1(92.5%〜110.2%)
意地っ張りローブシンのマッパ
→確3(37.4%〜44.8%)
ローブシンは新緑を待たずにジュエルリフストで落とせるので、マッパを耐える耐久さえ残っていれば怖くありません。
基本的に、A種族値130の補正無し、一致の威力100技程度までなら確定で耐えられます。
〜特殊方面〜
控えめ水ロトムの十万V
→乱3(29.2%〜34.6%)
控えめ水ロトムのドロポン
→確3(36.7%〜44.2%)
控えめ水ロトムのめざ氷
→確2(58.5%〜69.3%)
水ロトムの攻撃程度なら受け出しすることができます。
こういったポケモンを起点に流してやどみがを展開したい所ですね。
臆病ラティオスの流星群
→中乱1(91.8%〜108.8%)
やはりこのレベルになると厳しいですね。
それでも特殊耐久は結構あるので、C種族値130の補正無し不一致冷凍ビームまでなら確定で耐えられます。 (84.3%〜99.3%)
- まとめ
この型は、自分がみがわり新緑のジュカインをランバトで使い、宿り木があったら便利だろうな、という状況が多々あったので考察してみました。
この型のよい所は、やどみがとアタッカーを両立することで相手を揺さぶり、
突破できる所にあります。
やどみがという二つの技をセットで、相手を突破するためのサブウェポンとして考えてもらえればいいと思います。
相手を揺さぶりながら新緑を狙い、突破するこのジュカイン、いかがだったでしょうか?
指摘、修正等ありましたらコメントをください。