タイトルは…あれです。
外来産が生態系を崩すという環境問題です。
深刻な問題ですよね…。
今回はシザリガーの育成論です。
スカーフを持たせて使っているのがそれなりに使いやすいので投稿してみます。
被っていないかなと検索してみたら、やはり質の高いものが出てきました。
(大×組様:dp/5776)
第5世代なので、火力や相手も変わったことを考察に含めていきます。
- 注意書き
・ HP=H/攻撃=A/防御=B/特攻=C/特防=D/素早さ=S を用います
・ こだわりハチマキ=鉢巻/いのちのたま=珠 等の略称を用います
・ 自分、相手ともに理想固体値を前提にしております
・ ダメ計は確定欄の振り方、持ち物でトレーナー天国様のツールを使用です
・ 実数値表記を用いております。( )内は努力値振り 、+ で性格補正ありです
・ 勝手にリンクを貼らせていただいております。都合の悪い方はご連絡ください
- シザリガーについて
水・悪タイプのポケモンです。
攻撃、特攻ともに高めで、あわよくば二刀でも…と考えられる種族値です。
×0 超
×1/2 霊・鋼・炎・水・氷・悪
×2 格・虫・草・電
タイプ相性だけでみるとそれなりに優秀です。
が、実際に耐久が高いわけではないので厳しいところではあります。
耐久に振るのも難しいので、行動回数を増やすには純粋に速くする、
つまりスカーフを捲かせることがシザリガーを活かしやすい形になると思います。
自慢の物理火力もやけどなどで停止させられては目もあてられませんからね。
…同タイプのサメハダーももちろん意識しなければなりません。
- サメハダーとの差別化
☆ 種族値のちがい
<シザリガー> H63 A120 B85 C90 D55 S55
<サメハダー> H70 A120 B40 C95 D40 S95
種族値だけで見ると攻撃性能はサメハダーにはるかに劣っています。
物理耐久ならそれなりに勝っていますが、そこを伸ばしたところで意味をもちません。
☆ 特性のちがい
<シザリガー> かいりきバサミ、シェルアーマー、てきおうりょく
<サメハダー> さめはだ、かそく
どちらも夢特性ですばらしいものを手に入れました。
サメハダーは中途半端だった素早さを伸ばす特性を。
シザリガーはその力強さを伸ばせる特性を。
こうして、両者は別々の道を歩んでいくのでした…。
つまるところ、サメハダーにない攻撃力を活かすことが差別化につながります。
役割の持てる範囲で深くしていきたいですね。
☆ 技のちがい
サメハダーが覚えず、シザリガーが覚える有用な技を挙げてみます。
クラブハンマー … 水物理最高打点の技です。
ハサミギロチン … 一撃必殺です。
がむしゃら … 耐久の低さを活かして打てます。まずは耐えられるかが問題。
ばかぢから … 霊を誘わないので簡単に打てます。
りゅうのまい … 優秀な技ですが、スカーフでは使えません。
意外に技だけでも差別化は図れます。あとは仮想敵の設定ですね。
- スカーフを持たせる意味
スカーフを持たせるにあたって、意識しなければならないことがあります。
どんなポケモンにスカーフを持たせればよいかということです。
詳しくわかりやすい解説があるのでこちらを参考にしていただければと思います。
(サイファー様:dp/6619)
シザリガーの場合は、スカーフで役割を持てる範囲の拡張を狙います。
自分より本来速い相手に対しても仕掛けられると捉えていただければ十分です。
実際にどの程度まで役割を持てるようになるでしょうか。
最速スカーフになることで、S106族まで抜けるようになります。
S106族 … レパルダス(意識する必要は薄いです)
S105族 … ギャロップ、ストライク、ライボルト、ミミロップ
ムウマージ、ゾロアーク、フリージオ、コジョンド
スカーフも持たせられることの少ないポケモンが多いです。
このあたりを安定して抜けるようになるのは、十分なメリットです。
激戦区の100族以下を安定して抜けるようになるため、
ウルガモスやボーマンダ等のメジャーどころにも勝つ見込みがあります。
といったところでシザリガー考察に入っていきます。
- 特性
てきおうりょくがよいでしょう。
自身の使うタイプ一致技の補正が1.5倍から2倍に変わるというものです。
たとえば、水タイプの技であるクラブハンマーは、タイプ一致補正で
通常のところ … 90×1.5=135 となるのですが、
補正によって … 90×2 =180 となります。
- 持ち物
こだわりスカーフ
これ確定での育成論です。
抜ける範囲がひろがるので扱いやすくなります。
- 性格・努力値
むじゃき
努力値:A252‐C4‐S252
実数値:138‐172‐105‐111‐67‐117
物理耐久がそこそこあるので、どちらかといえばD下降推奨ですが、
そんなに耐えることを期待しないのであれば「せっかち」、
特殊攻撃を入れない方は「ようき」でも問題ありません。
妥協点がたくさんあると育てやすいですね。
AS極振りになっていますが、調整云々ではなく、こうでないと安定しません。
Sは244振ればスカーフシザリガーの限界である最速S106族まで抜かせますが、
最速でないと、同族にいる最速スカーフカイリキーに確実に負けます。
Aはもちろん火力アップです。スカーフで負担をかけられないのはNGです。
余ったのはCに回しますが、特殊技を扱わない場合はHに振ればよいです。
- 被ダメ計算
A211(252+)ヒヒダルマ
フレアドライブ 63.3%〜74.8%
A182(252)ガブリアス
げきりん 84.8%〜100%
A177(252)珠コジョンド
とんぼがえり 84.7%〜100%(6.3%)
C105(0)ブルンゲル
シャドーボール 30.2%〜35.9%
C216(252+)シャンデラ
だいもんじ 78.9%〜93.4%
物理相手であれば、半減なら十分耐えられる硬さを持ちます。
ガブリアスのげきりんを素で耐えられる耐久なので、耐久が少なめとはいえ、
サメハダーと同じようにタスキを持たせるのは推奨しません。
たいていの特殊技は半減であれば辛うじて生き残ります。
一度だけなら役割をぎりぎり持てるということです。
- 技構成
<確定技>
クラブハンマー 威力:180(てきおうりょく補正)
シザリガーでの最高打点技となります。
命中も急所確率アップもまた地味においしいところです。
安定感を求めたいなら「たきのぼり」でもよいですが、
確定数が怪しくなるポケモンが出るので、基本的に「クラブハンマー」推奨です。
H166-B100(4-0)ウインディ 93.9%〜113.2%(68.8%)(いかく込み)
H212-B150(172-0)ドサイドン 110.3%〜133% (ハードロック込み)
(ジュジュ様:bw/1103)
H191-B127(196-4)ヒ―ドラン 96.3%〜115.1%(81.3%)
(めざパ氷様:bw/1731)
H184-B115(4-0)ガブリアス 55.4%〜66.3%
H141-B80(4-0)コジョンド 103.5%〜123.4%
かみくだく
水+ノーマルの組み合わせとともに、
水+悪もそれだけで等倍以上が取れる、大変優秀な組み合わせです。
外す理由のない、メインウェポン2となります。
H147-B174(252-188)輝石サマヨール 57.1%〜68%
(風の谷の名無しさん様:bw/914)
H152-B205(252-252+)ヨノワール 68.4%〜81.5%
H207-B134(252-252+)ブルンゲル 75.3%〜90.8%
H209-B103(188-60)ランクルス 97.6%〜114.8% (75%)
H156-B128(244-4)水ロトム 52.5%〜62.8%
<候補技>
スカーフなので狩れる範囲を増やすことが大切です。
特性が「てきおうりょく」のため、「シザークロス」や「いわなだれ」などの
一致等倍技 > 2倍弱点技は候補にはなりません。
たきのぼり 威力:160(てきおうりょく補正)
クラブハンマーの命中が心配という方はこちらになります。
打点は落ちますが、素の攻撃力が高いので、十分に使える技です。
ひるみは地味においしいです。
H166-B100(4-0)ウインディ 84.3%〜101.2%(6.3%)(いかく込み)
H141-B80(4-0)コジョンド 92.1%〜109.2%(50%)
H156-B128(244-4)炎ロトム 104.4%〜124.8%
H191-B127(196-4)ヒ―ドラン 85.8%〜102.6%(18.6%)
れいとうビーム
高めの特攻を持ち、ラティオス、ラティアス以外のドラゴン抜きを
実現しているので優先度は割と高めです。
ラティオスを抜ける素早さだったら
本気でやばいポケモンになっていたかもしれませんね。
H171-D100(4-0)ボーマンダ 93.5%〜112.2%(68.8%)
H184-D105(4-0)ガブリアス 84.7%〜100%(6.3%)
ふぶき (奈々氏様、black-i様、ありがとうございます)
採用理由は「れいとうビーム」と同じです。
こちらは命中が70とはいえ、上記のポケモンを確定1にできるようになります。
高確率でガブリアスを倒せないなら、70%でも倒せるほうがよいという方向けです。
技の威力期待値で比べると、
れいとうビーム : ふぶき = 9500 : 8400 となります。
H184-D105(4-0)ガブリアス 104.3%〜123.9%
H168-D110(4-0)サザンドラ 54.7%〜65.4%
ばかぢから
確定技では止まってしまうエンペルトやナットレイへ打てます。
打ち逃げが主となるスカーフなので相性はいいです。
H181-B151(252-0)ナットレイ 57.4%〜68.5%
H171-B128(92-156)エンペルト 71.3%〜84.2%
(=様:bw/464)
H207-B130(252-0)バンギラス 115.9%〜137.1%
H168-B110(4-0)サザンドラ 84.5%〜100%(6.3%)
ハサミギロチン
問答無用の一撃必殺技です。
ハサミギロチンが効かないゴーストには悪技が入るので、タイプ相性上では
全ポケモン中、最もこの技を使いやすいポケモンのうちの1匹となります。
(もう1匹はキリキザン)
「がんじょう」持ちでないすべてのポケモンに30%の勝ち筋を持てます。
はたきおとす (オシーリ様、black-i様に感謝です)
シザリガーを受けに来るポケモンに対して一貫する技です。
無効タイプがないので、どの相手の持ち物でも落とせるのがよいところです。
自身では突破が非常にしにくいポリゴン2の輝石など落とせると十分ですね。
死に出しからであれば、メガネサザンドラ等の持ち物も落とせたりするので、
他の技に比べたら限定的ではありますが、使える技です。
拘っているので、打ち逃げが主になるのは注意が必要です。
- 立ち回り考察
先発で出していき、負担をかけていくのがよいでしょう。
半減されにくい技構成を持っているからこその強みですね。
とはいえ、相手の先発にもスカーフ、タスキ持ちが多いので注意は必要ですが…。
例えば、コジョンドなんかは先発で出てきやすく、逆に狩れそうな相手です。
繰り出しが全くできないポケモンではないので、
相手ポケモンの火力を確認、あるいは想定したうえで積極的に繰り出せれば、
十分に負担をかけていくことができます。
しかし、繰り出しは何回もできないことに注意です。
また、麻痺でも火傷でも大幅に機能が低下してしまう、
典型的な物理アタッカーとなっています。
ブルンゲルやナットレイに勝てる可能性があるものの、
後出しをするならば慎重にお願いします。
受けポケモンへは比較的安定して繰り出せるので、
そこからのハサミギロチンだけでも仕事はしてくれそうですね。
- 最後に
何より、候補技の減少が寂しくもあり、楽でもあり…。
こういう点ではシザリガーが第5世代で強くなったポケモンだと実感できますね。
〜のダメージ計算がほしい、〜がおかしい、〜についてもう少し詳しく、
質問があります等々ありましたらコメントのほうによろしくお願いします。
どなたでも書き込めますので、ぜひ様々な意見をお聞かせください。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
更新履歴
2/28 スカーフについての記述を追加、たきのぼりについて加筆
ダメ計に少し追加
2/29 たきのぼりを候補技に追加 (nisin様、とにょろの様に感謝です)
3/8 特性の説明を加筆、ふぶきを候補技に追加
(奈々氏様、black-i様に感謝です)
はたきおとすを候補技に追加
(オシーリ様、black-i様に感謝です)
9/8 レイアウトの統一